MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

【AL西部地区】レンジャーズのここまでの戦力補強状況

 

メジャーのストーブリーグはクリスマス休暇まで続くが、18年のスプリングトレーニングに入る前の2月中旬頃まで去就の決まらない選手も多い。

 

MLB戦力補強情報

 

テキサス・レンジャーズ

 

ここでは現地17日までの補強状況をワールドシリーズの覇者アストロズ大谷翔平が移籍して注目のア・リーグ西部地区から見ていきたい。

 

 

レンジャーズ

 

 

まずは、早めに動いたテキサス・レンジャーズ

 

2013年 地区2位

2014年 地区5位

2015年 地区優勝、地区シリーズ敗退

2016年 地区優勝、地区シリーズ敗退

2017年 地区3位タイ  

 

 

アストロズから地区の覇権を取り戻したいレンジャーズは先発ローテの3番手から5番手クラスの投手を3人獲得。

 

 

ダグ・フィスター 

18試合、5勝9敗、防御率4.88

 

1年400万ドル(350万+50万)、19年はクラブオプション。来季は34歳。11年から15年まで4チームで4年連続2ケタ勝利をマークしたが、直近3シーズンが防御率4.58と悪化、峠を過ぎたイメージがある投手。長身右腕から投げる球はシンカーが中心。

 

 

マイク・マイナー

3年2,800万ドル。今季はリリーフ投手というカテゴリーだが、ブレーブス時代に5シーズンで639イニングを先発投手として投げ、12年11勝、13年13勝を挙げている過去の実績から先発ローテという位置づけになると思われる。

 

29歳の左腕は左肩の故障で2シーズンを棒に振ったが、今季はリリーバーとしてバウンスバック。65試合に登板し、6勝6敗6セーブ17ホールド、防御率2.55の好成績をマーク。

 

クローザーのケルビン・ヘレーラが不調に陥ったこともあり、シーズン終盤にはクローザーとして6回のセーブ機会をいずれも成功させた。

 

 

マット・ムーア 

32試合(内先発31試合)、6勝15敗、防御率5.52。

 

ジャイアンツからトレードで獲得した左腕。 15敗と自責点107はリーグ最多。来季は29歳だが、トミー・ジョン手術後、球速が著しく低下しており、15年以降のフォーシームの平均球速は約147キロで、約5キロも低下しているという報告もある。

 

 

以上が主な補強選手。レンジャーズの先発ローテーションは、エース格の左腕コール・ハメルズ、左腕マーティン・ペレスの2人に上の3人を加えた5人が中心の編成だが、やはり、ダルビッシュ有が抜けた穴は大きい。

 

レンジャーズは日本のプロ野球帰りの選手を重用する傾向があり、他には10年から6シーズンにわたって東京ヤクルトで活躍した右腕トニー・バーネットとも1年150万ドルで再契約を結んだ。来季、バーネットは、レンジャーズで3年目のシーズンを迎える。

 

さらに、北海道日本ハムで活躍したクリス・マーティン投手が2年総額400万ドルでメジャー復帰。彼は、大谷翔平投手から、フォークの握りを教わったという。

 

シーズン後半は変則左腕アレックス・クラウディオが11セーブを挙げたが、クローザーが決まっていない。上の選手以外にもマイナー契約で3Aクラスの投手を4名獲得しているが、MLB28位だったブルペン陣も不安材料が多く、今後も補強は続くと思われる。