MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ダルビッシュがゲームを支配 メッツを制圧

トレード期限前にレンジャーズからドジャースに電撃移籍した日本人右腕ダルビッシュ有投手が、移籍後の初先発で圧巻のピッチングを披露した。

 

現地4日、敵地ニューヨークのシティフィールドでマウンドに上がったダルビッシュは、伸びのあるフォーシームを武器に7回を零封、被安打3、1四球、10奪三振の見事なパフォーマンスを見せ、6対0で3連戦の初戦を勝利に導いた。

 

グランダル捕手のサインにほとんど首を振らなかったダルビッシュ。いきなり先頭打者コンフォートにヒットを許し1死一二塁のピンチを作ったが、5番グランダーソンのセンター前に抜けそうなライナーをキャッチ、自らの好守でピンチを切り抜けた。ピンチらしいピンチはこの初回ぐらいだった。

 

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99球のうちストライクは68球。相手に3塁を踏ませたのは1度だけ、7回はグランダーソン、ウォーカー、ロサリオと三者連続三振に仕留めた。

 

10奪三振のうち空振りの三振は8、見逃しが2、2ケタ奪三振は今季5度目で、6月12日以来の7勝目(9敗)を飾った。これで防御率も3.81になった。

 

高めに伸びるフォーシームと“Nasty”と表現されるブレーキングカーブを有効に使った緩急のある投球は相手打線を翻弄していた。

 

ESPNも「ユウ・ダルビッシュがメッツを支配、ドジャースデビュー戦で7イニングを投げる」とレポートし、「先発陣の防御率が3.18とリーグを牽引しているにも関わらず、なぜ(ドジャースの)フロントが彼を欲したのか、その理由を示した」と伝えた。