各チームがほぼ40試合を消化、全日程の四分の一が過ぎた時点の日本人投手のここまでをまとめてみた。
MLB2019 GAME DAY
10試合、54回1/3、防御率3.64、WHIP1.07、奪三振43、奪三振率7.9、与四球率1.99。
1イニングだけだった試合を除いて9回の先発でクオリティースタート(QS)を6試合でマーク。すでにチームではエースの座を争う存在。5試合がロードでのマウンドで慣れないスタジアムでよく適応している。ヤンキースから松脂のクレームはあったが、メジャーで十分通用することを実証している。
防御率はア・リーグ19位だが、WHIPは10位と安定感を示している。エラーの多いチームで足を引っ張られ、ランサポートも少なく勝利数は2勝だが、それ以上に先発ローテーションの中で存在感がある。
マリナーズ菊池雄星3勝目ならず。本拠地でのアスレチックス戦7回途中5安打3失点。2回6番カナに同点弾、6回4番デービスに勝越し弾、7回7番オルソンにも被弾。相手打線の一発攻勢に泣くも中4日で3先発連続6回以上投げて3失点以下、2与四球以内に抑えるピッチングは十分評価出来る。
— 福島良一 (@YoshFukushima) 2019年5月14日
9試合、52回1/3、防御率3.64、WHIP1.20、奪三振47、奪三振率8.08、与四球率2.41。
誰もが認めると思うが、セベリーノが長期離脱、モンゴメリーがトミー・ジョン手術のリハビリ中というヤンキースの先発ローテーションの中で柱として支えている存在だ。
与四球14で与四球率2.41は6年間の平均より悪く、奪三振率も低いが、夏場に調子を上げてくるタイプなので、そのことを考えると今季はここまでの安定感は十分に評価したい。
MLB4位の強力ブルペン陣がバックに控えているの心強いだろう。
8試合、44回2/3、防御率4.03、WHIP1.30、奪三振40、奪三振率8.06、与四球率4.03。
日本人投手では最多の4勝を挙げている。カーショーも復帰しMLB全体で2位の防御率というドジャース先発ローテーションの一角を担っている。QSが8試合登板して3回と少ないのは四球が多く、その分、球数が増えイニング数を稼げていないからだが、首位を独走するチームのローテーションをシーズン当初から支えているの評価できる。
8試合、36回2/3、防御率5.40、WHIP1.72、奪三振44、奪三振率10.8、与四球率8.10。
ここまでは酷いスタッツだ。過去の栄光や実績がかすんでしまうくらい悪い。球威は衰えていないことは誰が見てもわかるがコントロールが悪い。リハビリ中につけた筋肉が投手としての繊細な感覚を崩しているのだろうか。
弁護するとすれば、ドジャースで9試合、カブスで16試合しか投げていないのでナ・リーグのマウンドに慣れるまで時間がかかるのかもしれない。
ダルビッシュも32歳。なるべく長く彼を応援したいので、チームメイトのジョン・レスターやドジャースのクレイトン・カーショーを見てもわかるように初球ストライクで優位に立つ制球力をダルビッシュに求めたい。単純なようだが、まず、そうしたことから立ち直るきっかけをつかんで欲しい。