MLB メジャーリーグ物語

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レッドソックスの左腕クリス・セールが17奪三振の快投

レッドソックスのエース左腕クリス・セールが7イニングで17三振をを奪う快投を演じた。

 

メジャーリーグで1試合17奪三振以上は過去に10人の投手が計15回記録している。セールで11人目、計16回目になる。

 

Baseball Reference」によると最多は20奪三振で、ロジャー・クレメンス(1986年/1996年)、ケリー・ウッド(1998年)、ランディー・ジョンソン(2001年)、マックス・シャーザー(2016年)で過去に4人が記録している。

 

ランディー・ジョンソンやマックス・シャーザーは17奪三振以上を複数回しているのは圧巻としか言いようがないが、それぞれ9イニングでの記録が多く、セールがこの日記録した7イニングでの17奪三振は史上初で最少イニングになる。(下の表参照)

 

 

 

セールは、ロッキーズ相手にヒッターズパークといわれているボストンのフェンウェイパークで記録したというのも特筆ものだろう。この球場では、少しいい当たりならレフトフライが全てグリーンモンスターに直撃して単打もしくは二塁打になるからだ。

 

インターリーグで、あまり対戦のないチームが相手だったという事もあるかもしれないが、セールが仕留めた21アウトのうち17が三振によるもので108球、被安打3(被本塁打1)、与四球0、失点2だった。

 

 

左腕による17奪三振以上は2007年のヨハン・サンタナ(当時ツインズ)以来、12年ぶり。レッドソックスの投手としてはペドロ・マルティネスが2000年に記録して以来、19年ぶりの快挙になる。

 

セールは3対2とリードした場面で勝利投手の権利を持って降板したが、試合は8回と9回に動いて延長にもつれ込んだ結果、4対5でレッドソックスが負けてしまった。

 

ロッキーズは1試合で24三振を喫したが、試合には勝つというという、これも珍しい記録ではないだろうか。

 

今季のセールは5連敗スタートで調子が出ていなかったが、5月に入ってからは21イニングで自責点3、防御率1.29という本来のパフォーマンスを発揮しだした。今季は9試合で1勝5敗、防御率4.24、WHIP1.02、奪三振73、奪三振率12.88、与四球率1.94。