昨日、38号本塁打を放ったエンゼルスの大谷翔平が12日(日本時間13日)、今季17回目の先発登板でチームを勝利に導いた。
大谷翔平NEWS
大谷翔平は6回99球を投げて被安打3、奪三振6、与四球3、失点2のクオリティースタートで7勝目(1敗)をマークした。
これは個人的な感想だが、最近の大谷翔平のマウンドは安心して見ていられる。おそらく多くのファンもそう感じているに違いない。
それは数字にもはっきりしている。下記が7月の大谷投手と8月のスタッツ。
大谷翔平7-8月の投手成績
▶7月 3試合に先発 20イニング 防御率1.35(自責点3)、与四球1、奪三振17、被打率.181
▶8月 2試合に先発 12イニング 防御率2.25(自責点3)、与四球3、奪三振12、被打率.167
オールスター以降の投手成績も4試合で防御率1.44、WHIP0.76。
今季はここまで17試合で92イニング、防御率2.93、WHIP1.09、奪三振112。6月30日のヤンキース戦で7失点した以外は6月以降の10試合ですべてが失点2以下という安定感だ。
打者部門での2冠(本塁打、打点)に話題が集まり、投手成績は規定投球回数に達していないことから触れない場合が多いが、例えば投球回数ではレッズのエース格ソニー・グレイを上回り、奪三振数ではカブスで13勝を挙げているカイル・ヘンドリックスをも超えている。
アストロズのエース、ザック・グリンキーには防御率でも奪三振数でも上回り、ジャイアンツのジョニー・クエトにも両方で上回っている。
規定投球回数には届いていないが、アメリカンリーグの投手の中では防御率2.93は先発投手で3位。防御率や奪三振数が投手力をはかる全てではないが、大谷の投手としての凄さが分かるのではないだろうか。
規定投球回数まで残り70。1試合6イニングペースで約12試合。エンゼルスは残り46試合で12試合は無理だろうから、1試合7イニング投げるとして10試合で162の規定投球回数に届く。今季は、ちょっと厳しい数字だが、ひじの手術から3年たつ来季はもう少し期待できそうだから、長い目で見ると今季は無理をさせないほうが良いだろう。
投球回数がやや少ないだけで、各球団のエースクラスと遜色ないポテンシャルは良く分かった。今更ながらだが、大谷翔平には驚かされる。
個人的にはシーズンMVPには興味ないが、もし狙うとすれば9月にこの投球内容で、本塁打を量産してほしい。「10勝、50本塁打」も夢ではないかもしれない。
Thanks for tuning in. Here's what you missed so far on tonight's Sho. pic.twitter.com/IjQqVqvEAI
— Los Angeles Angels (@Angels) August 13, 2021
▼大谷翔平Vs.ゲレーロJr.