「TWO-WAY PLAYER」として歴史上誰も成しえなかったW規定クリアに挑戦している大谷翔平が、2022年の活躍を凝縮したような試合を見せてくれた。
下位チーム同士の消化試合だが、エンゼルスは4対2でアスレチックス3連戦をスイープ。大谷の投打の活躍で今季3回目の4連勝を飾っている。
大谷翔平NEWS
あと4人でノーノー達成の快投!
エンゼルスの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、本拠地でのアスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で今季27度目の投打同時出場。
最近の4先発で防御率1.13、奪三振36という好投を演じている大谷だが、中5日で登板したこの日は、比較的相性のいいアスレチックス打線を相手に8回2死まで一本のヒットも許さない快投を披露。
タテとヨコに鋭く変化するスライダーを主体にピッチカウント108球(ストライク72)、被安打2、奪三振10、与四球1、無失点という期待通りのマウンドだった。
あと4人でノーノー達成という惜しい投球内容だったが、これで投手としての年間規定投球回数(162イニング)クリアまで残り1イニングになった。
投手としては27試合で15勝8敗、防御率2.35、WHIP1.03、奪三振213(K/9=11.91)、9イニング換算の与四球(BB/9)2.40。
QS率59.3%は先発投手としての安定感を表す指標だが、奪三振率11.91はメジャーでもトップクラスの数値だ。サイ・ヤング賞投票で5位以内に入ってもおかしくないスタッツだろう。
It's nights like these where we have to truly appreciate how lucky we are to witness Shohei Ohtani. pic.twitter.com/mbpiZ1GffP
— MLB (@MLB) September 30, 2022
今季40回目のマルチ安打で94打点
規定打席をクリアしている打撃面では、味方打線が早々とランサポートしてくれた。大谷本人も第1打席でセンター前へ抜けるタイムリーで14試合連続安打に伸ばし、メジャーでは自己最長を更新。NPBで作った17試合連続安打にも迫ってきた。
打球角度が上がらないので本塁打は9月11日(同12日)以来出ていないが、今季40回目のマルチ安打で打率は.275まで上昇。
4打数2安打1打点で94打点目。2年連続100打点まで残り6になった。
相手のアスレチックスは来季を見据えての守備体形ており、これまでのような極端なシフトは敷いておらず、それがセンター前タイムリーにつながった。
ということは来季は打率面でも3割近く期待できそうだ。ただし、これは全打者に共通していることで大谷だけがメリットを受けるわけではない。
それよりむしろ「ピッチクロック」が導入されるので、大谷の場合は投げるほうに影響が出そうだ。次回の大谷登板は10月6日(同7日)の敵地オークランドでのアスレチックス戦が予定されている。
Shohei Ohtani has 34 HR, 94 RBI and 11 stolen bases this season. He also does stuff like this. pic.twitter.com/AOARhsk2xn
— MLB (@MLB) September 30, 2022
In the batter's box tonight, Shohei Ohtani extended his career-long hit streak to 14 games. That's the longest active hit streak in MLB.
— ESPN Stats & Info (@ESPNStatsInfo) September 30, 2022
On the mound, he had his longest no-hit bid of his career, walking his first batter faced then recording 23 consecutive outs. pic.twitter.com/5PIobzcczS