MLB メジャーリーグ物語

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ブルージェイズがホセ・バティスタをウェーバー公示 高額年俸とトレード拒否権で移籍は微妙

 

ブルージェイズが現地3日、ホセ・バティスタ外野手ウェーバーにかけた。

 

 

メジャーリーグ移籍情報

 

 

36歳のバティスタは、昨年オフにブルージェイズからのクオリファイングオファー(Qオファー)を拒否した。その後、Qオファー拒否と36歳という年齢、故障した履歴が足かせとなって移籍先が、なかなか決まらなかったという経緯がある。

 

2010年から2年連続で本塁打王に輝き、2015年にも40本塁打をマークしたスラッガーだが、昨季は故障もあって22本塁打に終わり、今季も107試合の出場で打率.216、16本塁打、45打点と低迷している。

 

 

バティスタ

 

 

MLB公式サイトの記事にも「8月のトレード市場の有力選手リストに名前が浮上していた。

 

ウェーバー公示だが、今季の残りの契約は650万ドル程度で、2018年は1,700万ドル(約18億7,000万円)、2019年は2,000万ドル(約22億円)の契約オプションが残り、クレーム(獲得申し込み)は厳しいとみられる。

 

もし、どの球団にもクレームされなかった選手は「ウェーバーをクリア」した選手となり、トレード期限前と同様に全球団と交渉が可能になる。

 

MLB公式サイトでは、ホセ・バティスタは、マリナーズやブルーワズにフィットするものの、問題は「10-and-5 rights」という条項があって、すべてのトレードを拒否できる権利がある。チーム側からすれば、その条項が、彼のトレードの障害になるという。

 

実力次第で高額年俸を手にできるメジャーリーグだが、結果を出さなければ複雑で厳しい現実が待っている。

 

※「10-and-5 rights」とは、メジャー在籍10年、同一チーム5年を経過した選手に与えられるトレード拒否権で、すべてのトレードを拒否することができる条項。