夏のトレード デッドラインを前にダルビッシュ有の去就が気になるところだ。
フラッグディール・トレード情報
ただし、ダルビッシュ有のトレードはレンジャーズ側の対価の要求が高く、ワイルドカードまで3.5ゲーム差とポストシーズンへの可能性も残ることから、「レンジャーズの望む見返りを提示しない場合、テキサスはダルビッシュを手放さずにア・リーグのワイルドカード争いに努力し続けることになる」と、ダニエルズGMのコメントをESPN.comが報じている。
そこで、メディアの報道はアスレチックスの先発右腕ソニー グレイ争奪報道にシフトしたようだ。
アスレチックスのフランチャイズ、オークランドの対岸にあるサンフランシスコの地元紙は、現地25日のグレイの登板には7チームが視察し、それ以上のチームが水面下で移籍交渉をしているという内容の記事を報じている。
その7チームとはヤンキース、カブス、ドジャース、ブルワーズ、パイレーツ、インディアンス、ロイヤルズで、グレイのアスレチックスと同地区ライバルのアストロズは、対戦も多く敢えてスカウトを送らなかったという。
争奪戦をリードしているのは、ヤンキースとそのアストロズで、MLB公式サイトのマーク フェインサンド氏によれば「ヤンキースがソニー グレイだけでなく、ヨンダー アロンソの両者を獲得するトレードに向けて前進している」ということだ。
ヤンキースは、ホワイトソックスとのトレードでロバートソンとケインリーを獲得しブルペンは強化した。懸案だった三塁もフレイジャーの獲得でカバー。しかし、先発と一塁手は手付かずのままだ。そこで、グレイ、アロンソをまとめて獲得したい方針。
プレイオフを勝ち抜くには、強力な3枚の先発投手が必要。ヤンキースは、ルイス セベリーノ(防御率3.21)、C.C.サバシア(防御率3.44)の2枚で、それに続くのがルーキーのジョーダン モンゴメリー(防御率4.44)と田中 将大(防御率5.37)。
田中はプレイオフでの実績が無い。ここでも何度も触れたが、たとえソロホームランにせよ、1発の被弾で先行されれば短期決戦は苦しくなる。2015年のワイルドカードでも2本のホームランを被弾して先行され、ヤンキースは敗れ去った。
icymi, yanks still talking to a's about gray. 2 other teams r down in derby. but others (astros, etc), are in, too. https://t.co/YZjasHfcWA
— Jon Heyman (@JonHeyman) 2017年7月26日
アスレチックスは若い外野手(特にセンター)のプロスペクト獲得を優先していて、特にヤンキースの1Aに所属するエステバン フロリアルに関心を示していることも報じられ、交換要員としてホルヘ マテオ遊撃手(兼 中堅手)、3Aのビリー マッキンニー外野手の名前も挙がっている。
グレイ争奪戦の様子は、ファンラグ スポーツのジョン ヘイマン氏もまとめている。ホワイトソックスとのトレード時のように2対3~4人の複数トレードが実現するかもしれない。