あと数日に迫ったノンウェーバーでのトレード・デッドライン。
フラッグディール・トレード情報
今夏のトレード市場で最も注目されるエリートスターターのダルビッシュ有(レンジャーズ)、ソニー・グレイ(アスレチックス)、そして剛腕ジャスティン・バーランダー(タイガース)の去就は、リーグに大きな変化をもたらすぐらいの影響力がある。
MLB Networkの記者ジョン・モロシによると、ドジャースは、クレイトン・カーショー、ブランドン・マッカーシーが故障者リスト入りする前でさえ先発ローテーションの強化を模索していたが、カーショーの故障が長期化することも考えられ、その緊急性は高まっている。ダルビッシュ、グレイ、バーランダーのうちのいずれか1人を獲得するだろう」と報告している。
その中でも、17年の残りの年俸と18年、19年の5600万ドル(約62億円)という破格の年俸が残るバーランダーをトレードで獲得できるのはドジャースぐらいではないか、という見通しを報告している。
さらに、モロシ氏によれば「ドジャーズはすでにメジャーで最高のチームで、一流のスターターを加えることは彼らをワールドシリーズの本命にするだろう」と、見解を述べた。
Sources: #Dodgers increasingly confident they will acquire 1 of Yu Darvish, Sonny Gray or Justin Verlander by Monday. @MLB @MLBNetwork
— Jon Morosi (@jonmorosi) 2017年7月27日
バーランダーに関してはタイガースが、年俸の一部を負担する姿勢に転じ、積極的にタイガースの方から、バーランダーの売り込みをしているという情報も流れた。
バーランダーに関心を示している球団として名前があがっていたのが、ブルワーズとカブスだが、しかし、それ以外にも多くのチームが元サイヤング賞投手に関心を示しているのは周知の事実で、期限前にタイガースがダンピングしてバーランダーの高額年俸の一部負担に転じ、譲歩を示すようであれば電撃移籍する可能性はある。
ダルビッシュのトレードにに関しても「よほどの交換条件が提示されるか大型連敗を喫しない限り、トレードしない」と球団関係者が明かしたということだが、ダルビッシュ有が今季終了後にFAとなることを考えると、トレード期限前に放出すれば、クオリファイング・オファーによるドラフト指名権よりも遥かに大きな見返りがある。
ダニエルズGMは表向きは否定するものの、複数の情報筋が「適切なオファーであれば応じる姿勢で他球団とコンタクトしている」と伝えている。
「ダルビッシュ、ソニー・グレイ、そしてジャスティン・バーランダーの3人のうち1人は獲得できるという確信を得ているようだ」とジョン・モロシはレポートしている。
ソニー・グレイのトレードの関しては、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド氏が「ヤンキースは一塁手の補強も狙ってアスレチックスのソニー・グレイ投手だけでなく、ヨンダー・アロンソ一塁手の両者を獲得するトレードに向けて前進している」との情報を流したが、ヤンキースになるか、ドジャースになるか、他のチームになるか、来週の月曜日まで目が離せない状況だ。