MLB メジャーリーグ物語

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クローザー受難、ブリットンに加えメランソンも故障者リスト

メジャーを代表するクローザー、ザック・ブリットン投手オリオールズ)が、今季2度目の故障者リスト(DL)に入った。

 

MLB公式サイトが関係者の談話として伝えたところでは、復帰は未定で45日から60日を要する見込み。オールスター後の8月頃になる可能性もある。

 

ブリットンといえば、何度か紹介したが歴代2位タイの54連続セーブ機会成功中。2015年、16年のオールスターに選出されたメジャーを代表するクローザーのひとりだ。

 

4月半ばに故障者リスト入りして5月2日に復帰。しかし、2試合に投げた後の5日に前腕部分に違和感を感じていた。今季は、ここまで8試合に登板して5セーブ、防御率1.00、7奪三振だった。

 

 

 

さらに、もう一人のメジャーを代表するクローザー、マーク・メランソン投手も利き腕前腕部を痛めて10日間のDL入りになるとジャイアンツのボビー・エバンスGMが発表している。

 

メランソンは、昨年12月に4年6,200万ドルでジャイアンツと契約。有力クローザーが多かった昨年オフの注目の選手だった。

 

32歳の右腕は、昨年7月30日にフェリペ・リベロ、テイラー・ハーンとのトレードで、パイレーツからナショナルズへ移籍。移籍後は、30試合で17セーブ、防御率1.82。

 

シーズン通算では4年連続70試合以上となる75試合登板でリーグ3位となる47セーブを挙げ、防御率は2年ぶりの1点台となる1.64。キャリア通算では174セーブ、54ホールド、防御率2.60、WHIP1.04を記録した。

 

2015年ナショナルリーグのセーブ王で、オールスターゲームにも13年、15年、16年と3回選出。チャップマンやジャンセンらと共に昨年のFA市場で目玉のクローザーだった。

 

今季低迷しているジャイアンツは、ブルペン陣の層が薄く、メランソンの故障はこれに追い打ちをかけることになる。

 

ジャイアンツはオフに、トップクラスのクローザーの獲得に積極的だった。チャップマン、ジャンセンらの代理人にも接触していたが、獲得に失敗。登板過多による故障が懸念されていたメランソンを獲得していた。

 

皮肉なことに、FA市場で最後まで残っていた元ロイヤルズのクローザー、グレッグ・ホランドは、ジャイアンツと同地区ライバルのロッキーズとシーズンイン直前の1月後半に契約。トミージョン手術で16年シーズンを全休していたが、今季見事に復活して13セーブ(失敗なし)、防御率1.29の数字を残している。