ダルビッシュ有が所属するテキサス・レンジャーズが打撃不振にあえいでいる。
レンジャーズは、ここまで13勝19敗でア・リーグ西部地区最下位。トップを独走するヒューストン・アストロズとは8ゲーム差が付いている。(現地5月7日時点)
まだまだ、始まったばかりで30試合を消化した時点だが、チームのスタッツを見ると酷い打撃不振に陥っていることが分かる。
打線が低迷、投手もコマ不足
すべてが上位だった昨年に比べて低迷しているのが良くわかる。
本塁打だけが昨年並みだが、もともと本塁打が出やすいパークファクターもある。そんな中で長打率でも30チーム中22位と下位をさまよっている状況だ。
2010年以降の7年間で、チームは地区優勝4度、プレイオフには5度進出している。しかし、昨年は、アストロズやエンゼルスなど、ライバルチームの失速で優勝が転がり込んだような状態だった。
これまでは不安定な投手力を打者優位の球場で、打線がカバーしていた。その打線もカルロス・ベルトラン(OF)、ミッチ・モアランド(1B)、イアン・デズモンド(OF/IF)を放出した。
カルロス・ゴメス(OF)と再契約したが、マイク・ナポリを補強しただけだった。
2年連続でシーズン中にトレードを連発してプロスペクト(若手有望株)を減らし、年俸総額も上限に近く予算も多くないため、効果的な補強ができないというジレンマに陥っている。
投手陣は防御率で先発が4位。リリーフが29位。セーブ数はわずか3しかなく最下位タイ。
このままでは夏にダルビッシュを放出か!?
クローザーのサム・ダイソンの0勝4敗、防御率12.66が最大の戦犯だが、ここにきて先発陣も左のエース、コール・ハメルズが故障者リスト(DL)入りし、最低でも8週間の離脱という最悪の事態に陥っている。
このまま下位を低迷するようであればレンジャーズが「売り手」にシフトして、今季終了後にフリーエージェントになるダルビッシュ有を夏のトレード要員として放出する可能性が浮上してくる。