昨日、「MLB2020ファンをがっかりさせた先発ローテーション ベスト10」と題してパフォーマンスの悪かった先発ローテのチーム別「ワースト・ランキング」を紹介したが、今回は「打線」にスポットを当ててのチーム別ワースト・ランキングを「ファンをイライラさせた貧打線」と題してファングラフスのwRC+(Weighted Runs Created Plus)という指標をもとに紹介したい。
打率や本塁打数、出塁率、長打率、OPSなどで比べてもよかったのだが、ここではセイバーメトリクスのwRC+をもとに比べてみた。
「wRC+」は、お存じの方も多いと思うが、打席当たりの得点創出の多さを「リーグで平均的な打者を100」とした場合、何パーセント得点を多く(少なく)創出しているかという指標。100が基準ということで見ていただきたい。
R NAME wRC+ チーム打率 チーム本塁打数
1 レンジャーズ 67 打率.217 62本
2 パイレーツ 73 打率.220 59本
3 ロッキーズ 76 打率.257 63本
4 インディアンス 86 打率.228 59本
5 ダイヤモンドバックス 88 打率.241 58本
以上が上位5位のダメダメ打線だが、6位はブルワーズで「wRC+」は89、チーム打率.223。主軸のクリスチャン・イエリッチが打率.205、ケストン・ヒウラが打率212、ライアン・ブラウンが打率233と軒並み低打率だった。
チーム打率では、レッズのチーム打率.212、レンジャーズの同.217、パイレーツの同.220が低かったが、ポストシーズンで主力が打てなかったカブスもチーム打率.220で「wRC+」も91と不振が目立ち、好投したダルビッシュを援護できなかった。
今季ワースト3のロッキーズは昨年もワースト5の86だったので打線の補強が今オフの課題になる。
これに対して、よく打った打線はドジャースが「wRC+」122、チーム本塁打数も118本。意外だったのは、メッツが122で1位タイ。チーム打率.272もMLBトップだった。マイケル・コンフォートが打率.322、4年目のドミニク・スミスがリーグ4位の打率.316をマークしている。人気者のピート・アロンゾは打率は低かったものの本塁打16本を放った。