現地4月28日(日本時間29日)のメジャーリーグは、大谷翔平所属のエンゼルスがブリュワーズに1対2で敗れ、吉田正尚所属のレッドソックス、鈴木誠也所属のカブスも共に敗れた。まだあと1日残っているが日本選手所属チームの4月の成績をまとめてみた。
MLB2023
大谷翔平のエンゼルス
大谷翔平を引き留めるためには10月のポストシーズンを戦えるチームになることが最低条件のエンゼルスだが、その前に夏のフラッグディール・トレードということも考えられるので、7月末までの勝敗も重要だろう。
7月末の時点で、ポストシーズンへの可能性がなくなった場合は、シーズン終了後にフリーエージェントになる大谷のトレードも選択肢として十分に考えられるからだ。
エンゼルスは、現時点で14勝13敗。明日の試合に負けたとしても4月の負け越しはなく「5割」は確定した。
後半にブルペンが崩壊して逆転される試合もあったが、何とか5割はキープできた。
ア・リーグ西部地区は、昨年のワールドシリーズ覇者のアストロズが主力の故障等でやや出遅れたが、ここにきてじりじりと調子を上げ、首位を走っていたレンジャーズと1ゲーム差に追い上げてきた。
レンジャーズは好スタートを切って首位を走っていたが直近のレッズ3連戦に3連敗。ヤンキースとの3連戦初戦も落として4連敗だったが、GAME2に勝って連敗を止めアストロズと1ゲーム差の首位に立っている。
ア・リーグ西部地区はレンジャーズが15勝11敗で1位。アストロズが14勝12敗で2位。エンゼルスが14勝13敗で3位。首位のレンジャーズとは1.5ゲーム差。
ファンとしては、満足できない状態だが、大きく負け越すよりは良いだろう。
大谷の個人成績は投手で6試合で降雨のために降板した試合もあったので5試合でクオリティースタート4試合と安定感は抜群。
ここまで4勝0敗、防御率1.85、奪三振46、9イニング換算の奪三振は12.18。与四球17、9イニング換算では4.50で、この数字を減らしていけば「サイ・ヤング賞」も見えてくる。
打撃成績は打率.277、出塁率.339、OPS.854、本塁打6(二塁打4,三塁打1)、打点17、盗塁3、得点圏打率.333。
吉田正尚所属のレッドソックス
今季から吉田正尚が移籍したレッドソックスは、13勝14敗。エンゼルスとそれほど変わらない成績だが、昨年同様にレッドソックス所属のア・リーグ東部地区はレベルが高いのか、この成績でも地区最下位とレベルが高い。
吉田は21試合に出場して打率.275、出塁率.366、OPS829、本塁打4(二塁打3)、打点、盗塁2、得点圏打率.316。
吉田は三振率10.2%、四球率も10.2%と大谷の三振率22.5%、四球率9.0%と比べると特長が出ていて面白い。
ちなみに、本塁打と打点ではチーム2位。打率、出塁率、OPSでも2位(規定打席以上が条件)で、太ももの張りで数試合休養したりスランプの時期もあったが、最近の復調で首位の雑音を吹き飛ばしている。
鈴木誠也所属のカブス
鈴木誠也のカブスは、シーズン前の下馬評は低かったが、ここまで14勝11敗の地区3位で、明日の試合に負けても勝ち越しが決定している。
チーム打率がMLB全体で2位と好調。鈴木は故障で大事な2年目のシーズンを出遅れたが、ここまで13試合で打率.260、本塁打1、打点6、OPS.711。
5月は月間MVPを獲るぐらいの活躍に期待したい。
そのほか、今季からメジャー挑戦のメッツ・千賀滉大やパドレスのダルビッシュ有、ブルージェイズの菊池雄星、なども気になるので後日、話題にしたい。