MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

主力投手の故障離脱で低迷しそうなMLB3チーム

 

優勝を期待されながら、それ相応の戦力を擁しながら主力投手の故障で苦しい戦いを強いられているチームを紹介したい。

 

 

MLB2023 GAME DAY

 

 

ニューヨーク・メッツは、先発4番手から5番手のマッツとルーゴが故障者リストで開幕を迎えた。しかし、シンダーガード、デグロム、ハービーの3本柱は健在でMLBトップクラスの先発陣を形成していた。

 

ただし、ここでも紹介したが、ヘルシーな状態であればという注釈が付いた。ヘルシーならばMLBトップクラスで、ストラスバーグやシャーザーを擁する同地区ライバルのナショナルズと十分に渡り合える先発ローテーションだった。

 

昨年もメッツは故障に泣かされた。デグロムは、9月に右ひじにメスを入れた。オープン戦でも、4試合、15回1/3しか投げていなかった。ハービーもご存知のように2013年10月にトミージョン手術を受けている。右ひじに爆弾を抱える彼らが1シーズンもつかは不安だ。

 

シンダーガード

 

 

しかし、ここへ来て開幕投手のシンダーガードが60日間の故障者リスト(DL)に登録されてしまった。復帰は、少なくともオールスター後にずれ込むという。

 

24歳のシンダーガードは、先月30日のナショナルズ戦に先発したものの、2回途中5失点で負傷降板。ハーパー外野手にチェンジアップを投じた直後に脇の下を押さえるそぶりを見せた。彼は「多少の違和感はあったが、もう1球投げた時にはっきりと痛みを感じた」と振り返っている。

 

メッツの先発ローテは、故障がちなデグロム、ハービーに荷を負わせることになり、代わってローテに入っているロバート・グセルマン、ラファエル・モンテロは実績がない。

 

 

トロント・ブルージェイズもひどい状態だ。昨年はリーグトップの防御率3.64だった先発投手陣だが、J.A.ハップは左肘、アーロン・サンチェスは指のマメで離脱したあと、爪の問題で故障者リストに戻り、さらにストローマンは脇を痛めて3イニングで降板した。

 

おまけにドナルドソンやトゥロウィツキーといった主力野手までDLに入っていては最下位も仕方がない。FOXスポーツの記事では、残っているエストラーダやリリアーノがトレードの交換要員になる可能性もあるという。

 

シアトル・マリナーズも期待したが、いつものシーズンになりそうだ。

 

左腕ドリュー・スマイリーは肘でシーズン前にDL。頑丈だったエースのヘルナンデスは肩、若手有望株のジェームズ・パクストンは前腕の故障と悲報が続いている。他にリリーバー4人、野手2人がDLに入り、シアトルは野戦病院のようになっている。

 

やり手のGMがいて机上の戦力は充実しても、結局は、試合をするのは選手たちだからチーム編成の難しさを感じる。ただ、ディフェンスを充実させてスモールベースボールをできるチーム作りという方向性は一貫しているように見える。