MLB「申告敬遠制」など新ルール正式決定
メジャーリーグ機構(MLB)とメジャーリーグ選手会は現地2日、新ルール導入を正式決定。同日のオープン戦からさっそく適用された。
以前から敬遠四球については、物議を醸しているが、この決定で監督が球審へ意思表示するだけで投手が1球も投げずに四球が成立するようになった。
これはロブ・マンフレッド・コミッショナーが推進する試合時間短縮へ向けた取り組みの一環だが、ウォールストリート・ジャーナルによると、この変更で時間を短縮できるのは1試合あたり平均14秒程度だという。
ちなみに、昨季の敬遠回数はMLB全球団合計で932回(うち600回はナ・リーグ)だった。
近年、メジャーリーグは本塁や二塁へのスライディングに関するルールや2008年の歴史的な「インスタントリプレイ」(ビデオ判定)の導入など、数々の変更を行ってきた。
この「チャレンジ」と呼ばれている制度でも、新ルールが適用され、監督がビデオ判定を要求する場合は「30秒以内」とすることなどが決められた。さらに、確認はしていないが、審判は2分以内に判定を下すというような規定が盛り込まれるという記事を目にした。
なお、MLB側が提案していたストライクゾーンの引き上げ、投手のマウンドでの持ち時間などの短縮は選手会側が合意せず、今回は導入見送りとなった。
今回の「申告敬遠四球制」はWBCでは適用されず、同大会では敬遠する場合でもボールを4球投げる必要がある。しかし大会で設けられている投手の球数制限へのカウントには入れないルールにしている。