投手の起用法等でルールを改正したことにより、セミファイナルからのドジャースタジアムでメジャー最高の左腕といわれているクレイトン・カーショーの先発を期待したが、ロースターにないのは残念だ。
盛り上がりに欠ける大会にならなければいいが・・・そうでないと大会自体の継続が危ぶまれているからだ。
ということで、そのアメリカ代表にスポットを当てると、ジム・リーランド監督率いる米国代表は、剛腕マックス・シャーザーの辞退、MVP経験者のマイク・トラウト内野手、ブライス・ハーパー内野手、ジョシュ・ドナルドソン内野手なども辞退。
オールアメリカン・セカンドチームといった顔ぶれだが、それでもジャンカルロ・スタントン外野手、ポール・ゴールドシュミット一塁手ら長距離砲は揃えた。
守りの要になるバスター・ポージー捕手、ジョナサン・ルクロイ捕手は最強コンビだろう。キーポイントになる中継ぎ陣は専門職を揃えた。クローザーもミラーとロバートソンという一流クラスを入れてきた。
アメリカ代表は、1次ラウンド(プールC)で前回王者のドミニカ共和国、コロンビア、カナダと激突する。
また、今回導入された「指名投手枠」制度によって、1次ラウンドは先発投手のダニー・ダフィーとタナー・ロアーク両投手が出場する。その後、出場が予想されるマーカス・ストローマン投手やマイケル・フルマー投手は若手だが実績もあり期待できる。
しかし、先発は、野手陣に比べてやや見劣りするメンバー。サイ・ヤング賞のシャーザーの欠場は残念で、クリス・セールやノア・シンダガードなどのエリートスターター達は様子見を決め込んだのか出場辞退した。
同制度では1次ラウンドと2次ラウンド終了後に指名投手として登録されたピッチャーを最大2名まで入れ替えることが可能だが、一度メンバーから外れた者を再登録することはできないという規定がある。
アメリカ代表メンバーは以下の通り。
【先発】
クリス・アーチャー(レイズ)
マーカス・ストローマン(ブルージェイズ)
ダニー・ダフィー(ロイヤルズ)※
マイケル・フルマー(タイガース)※
ソニー・グレイ(アスレチックス)※
J.A.ハップ(ブルージェイズ)※
タナー・ロアーク(ナショナルズ)※
ドリュー・スマイリー(マリナーズ)※
【リリーフ】
アレックス・ウィルソン(タイガース)※
ブレット・セシル(カージナルス)※
タイラー・クリッパード(ヤンキース)
サム・ダイソン(レンジャーズ)
マイケル・ギブンズ(オリオールズ)
ルーク・グレガーソン(アストロズ)
ネート・ジョーンズ(ホワイトソックス)
ジェーク・マギー(ロッキーズ)
アンドルー・ミラー(インディアンス)
パット・ネシェク(フィリーズ)
デービッド・ロバートソン(ホワイトソックス)
※は指名投手
【捕手】
A.J.エリス(マーリンズ)辞退
ジョナサン・ルクロイ(レンジャーズ)
【内野手】
ノーラン・アレナド(ロッキーズ)
アレックス・ブレグマン(アストロズ)
マット・カーペンター(カージナルス)辞退
ブランドン・クロフォード(ジャイアンツ)
ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)
エリク・ホズマー(ロイヤルズ)
イアン・キンズラー(タイガース)
ダニエル・マーフィー(ナショナルズ)
【外野手】
アダム・ジョーンズ(オリオールズ)
アンドルー・マカッチェン(パイレーツ)
ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)
クリスチャン・イエリッチ(マーリンズ)