「大谷ルール」暫定合意から正式決定へ
メジャーリーグ機構(MLB)とメジャーリーグ選手会(MLBPA)は、2022年シーズンにエクストライニングのタイブレーク制を復活させるなどの「新ルール」が暫定合意に達していたが、現地3月31日に正式決定した。
https://t.co/pykb8jO4lF Exclusive: MLB and the PA have agreed to rules that include expanded roster, return of the ghost runner and 9-inning games for double-headers plus a rule for the whole CBA that right now will probably just impact Shohei Ohtani.
— Joel Sherman (@Joelsherman1) March 22, 2022
「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者が伝えているが、MLBとMLBPAは下記3点ですでに暫定合意していた。
①ロースター枠の拡大
②タイブレーク制
③大谷翔平ルール導入
▼ロースター枠が5月1日まで28人に拡大
MLBとMLBPAは3週間半に短縮されたスプリングトレーニングを考慮して開幕日から5月1日(日本時間2日)まで26人から28人のアクティブロースターに拡大する。
99日間に及ぶロックアウトの影響でタイトになった日程に対応するためで、選手の健康と安全を考慮して1カ月限定でロースター枠を拡大する。
この期間は投手の登録人数にも制限はないが5月2日以降は26人ロースターに戻り、投手は最大13人までしか登録できなくなる。
▼タイブレーク制
また、過去2シーズン採用されていた延長戦のタイブレーク制が今季限定で復活する。このタイブレーク制については、試合を早期決着させるために選手会も復活を望んでいた。
ただし、ダブルヘッダーでの7イニング制は廃止され9イニング制に戻る。
▼大谷翔平ルール導入
さらに、この合意には基本的に「大谷ルール」の導入なども盛り込まれている。
昨年のオールスターでも採用されたが、指名打者(DH)と先発投手に同じ選手を起用した場合、投手降板後にもDHとして打線に残ることができるというルールだ。
なお、このルールは、2022年だけでなく、新しいCBAが有効な5年間、存続するという。正式決定は来週開催のオーナー会議で過半数以上の賛成で決定する。