MLB2023 新ルール
MLBで2点のルールが変更
メジャーリーグで2点のルール変更があったので簡単に紹介したい。良いとか悪いとかは別にして全て「試合時間の短縮」につなげようとするルール変更だ。
メジャーリーグ機構(MLB)の合同競技委員会は現地時間13日(日本時間14日)、レギュラーシーズンの延長戦でセカンドに走者を置いて開始するタイブレーク制について、2023年シーズンからの恒久化を採択した。
また、投手の負担軽減と延長戦が長引くのを避けるためのルール変更も採択した。
①延長タイブレーク制の恒久化
このルールは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な大流行下で選手の健康と安全を守るために2020年シーズンに試験導入され、ここ3シーズンにわたって採用されてきた。
ソフトボールで採用されてきたルールだが、MLBでは2023年シーズン以降、試合が9イニングを超えた場合、勝負の決着がつくまで毎回走者を二塁に置いてイニングが開始される「タイブレーク制」を導入してきた。
試合時間の短縮につながり、この制度はメジャーリーグ選手会(MLBPA)も労使交渉の際に支持していた。
②野手の投手起用についてのルール変更(微調整)
今季から野手の登板が認められる「野手登板」の条件は、延長戦、チームがどの時点でも8点以上負けている場合、そしてリードが10点以上の9回となった。
野手の登板機会が急増したことが背景にあるが、2022年シーズンの規則では、二刀流(TWP)カテゴリーの大谷翔平は例外として、試合が延長戦にもつれるか6点差以上となっている場合のみ野手が登板できることになっていた。
その制度が、さらに微調整されて変更されたのだが、投手負担を減らすために野手の登板機会が大幅に増えたことによる試合時間の延長を抑制するのが狙い。
今季(2023年)からは以前にも紹介した、投球間の時間制限「ピッチタイマー」やベースの拡大、そして守備シフトの制限などの新ルール改正が春のオープン戦から導入される予定。
すでに導入が決まっている新ルール
①ピッチ・タイマー(=ピッチ・クロック)の導入
②極端なシフトの廃止=シフト制限
③ベースのサイズ拡大(ビガー・ベース)
As #SpringTraining gets into full swing this week, let’s revisit the new on-field rules beginning this season.
— MLB (@MLB) February 14, 2023
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MLB合同競技委員会とは?
MLB合同競技委員会(Joint Competition Commitee)とは、6人のオーナー代表者、4人の選手代表、1人の審判員で構成された組織委員会。前回の労使交渉の際に設立が決まった。