MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLBウインターミーティングの勝者は?ここまでのストーブリーグ

 

 ストーブリーグの結果を評価するには時期尚早だが、ウインターミーティングの評価が出ていたので紹介したい。

 

 メジャーリーグ公式サイト『MLB.com』が勝ち組としてピックアップしたのは、補強に成功したチームではなくて選手をリリースしたチームで、ホワイトソックスがそれにあたるという。

 

 ホワイトソックスはエース左腕クリス・セール投手レッドソックスへ、アダム・イートン外野手ナショナルズへそれぞれトレードした。その見返りとしてヨアン・モンカダ三塁手、ルーカス・ジオリート投手ら若手のプロスペクト7人を獲得している。

 

 プロスペクトとはいえ、実績のない選手ばかりなので疑問符は付くが、内部育成が主流になっているメジャーで、トレードの交換要員としても使えることを考えると、十分なファーム層を構築することは評価に値する。

 

 そのクリス・セールを獲得したレッドソックス(デーブ・ドンブロウスキー社長)を2番目に評価。

 

 デービッド・プライス、リック・ポーセロ、クリス・セールの強力先発トリオの完成でワールドシリーズ制覇に大きく近づいたとし、セールの残り3年3,800万ドル(約43億5,000万円)という契約も巨額のぜいたく税回避にひと役買ったと評価した。

 

 なお、レッドソックスは、その他にも上原浩治田澤純一らがFAで抜けたブルペンで、中でも8回(セットアッパー)を任せるタイラー・ソーンバーグ投手ゴールドグラブ賞一塁手ながら1年550万ドル(約6億3,000万円)とお買い得だったミッチ・モアランドを獲得している。

 

 

 ウインターミーティングの勝者は、角度を変えると、チームでなく、今オフの移籍市場ではリリーフ投手たちが勝ち組になったと分析。これには同感できる部分が多い。

 

 これまで、スターター(先発投手)にスポットが当たっていたが、ベースボールが分業制になったこともあり、今後はリリーバーにもスポットが当たるべきだからだ。

 

 そういう意味で今オフは、大型契約を手にしたアロルディス・チャプマン(ヤンキース)、マーク・メランソン(ジャイアンツ)、ケンリー・ジャンセン(ドジャースに加えカブスへトレードされたウェード・デービスダイヤモンドバックスと契約したフェルナンド・ロドニーらの名前が毎日、ヘッドラインを飾る珍しいシーズンになった。