ウインターミーティング後のパワーランキングをFOXスポーツが特集している。
それによれば上原浩治らが加入したカブスを1位に選出。上原の加入でチームには8回を任せられる投手が4人もいるブルペンの厚さやサイ・ヤング賞候補3人を擁する先発陣、そしてワールドシリーズ制覇を果たした若いロースターなどを評価している。
2位に選出しているのはレッドソックス。メジャー屈指の左腕クリス・セールを獲得したデーブ・ドンブロウスキー球団社長の電撃的な動きに注目が集まった。セールの残り3年3,800万ドル(約43億5,000万円)という契約も巨額のぜいたく税回避にひと役買った。
レ軍は、ほかにも上原浩治、田澤純一らがFAで抜けたブルペンで、8回(セットアッパー)を任せるタイラー・ソーンバーグ投手、ゴールドグラブ賞一塁手ながら1年550万ドル(約6億3,000万円)とお買い得だったミッチ・モアランドなどを獲得している。
3位インディアンス
4位ドジャース
5位ナショナルズ
6位ジャイアンツ
7位アストロズ
アストロズは、積極的な動きが目立った。新労使交渉で決まる「ぜいたく税」のラインを気にするチームを横目に早々と動いた。その中で、カルロス・ベルトラン外野手、ブライアン・マッキャン捕手、ジョシュ・レディック外野手を次々に獲得。青木宣親外野手とも契約を決めている。
ほかに日本人選手所属球団ではレンジャーズが10位。岩隈久志投手が所属するマリナーズが11位だった。このあたりになると分析次第で評価はさまざまで、ランキングはあまりあてにならない。
クリス・セールの放出でプロスペクト4人を獲得したホワイトソックスは、24位と評価は低い。
しかし、MLB公式サイトがNO.1プロスペクトと評価する21歳ヨアン・モンカダ。同じトレードで獲得した20歳のマイケル・コペックは、100マイルを出す右腕でフロントスターターになれる投手。
さらにアダム・イートンのトレードでナショナルズからMLB公式サイトがNO.3プロスペクトと評価するルーカス・ジオリートらを獲得し、これだけプロスペクトを獲得しながらホセ・アブレイユ、デビッド・ロバートソン、メルキー・カブレラ、トッド・フレイジャーというトレードのカードが残っているので、今後、アップルグレードできる要素は多分にあるといえるだろう。