米大物記者がセンセーショナルな記事を掲載
ウェーバー公示なしのトレード期限を前にポストシーズンを見据えて「補強」か「再建」モードかを迫られる球団がいくつかある。
オールスターブレイク後の13連戦が注目されるヤンキースもそのひとつ。大きく勝ち越せば10月が見えてくる。しかし、5勝3敗。首位とは6・5ゲーム差。ワイルドカードでも4・5ゲーム差という微妙な状況だ。
いわゆる「売り手」になるか「買い手」になるのかということで状況はまったく変わってくる。
米メディアの敏腕記者ジョン・ヘイマンが伝えたところによるとヤンキースの関係者は売り手になった場合に、ベテランのアレックス・ロドリゲスとマーク・テシェイラをリリースすることについて話しあっているという。
センセーショナルな報道で、真偽は定かではないが、クリーンなイメージはないものの、さすがにアレックス・ロドリゲスは、700本塁打が目前、そしてベーブ・ルースの714本塁打も見える位置にいるため、ポストシーズンの夢がついえたファンを喜ばすには格好の話題で、営業的にもその選手をリリースする理由はないだろう。
今季は打率.206、本塁打9、打点29、OBP.264、長打率.376、OPS.640は、ひど過ぎる状況で、ヤンキース低迷の戦犯扱いされても仕方がないが、ジョー・トーリ監督時代のように8番を打たせるとか代打で起用するなどの刺激を与えた方が良い。
ヤンキースがロドリゲスをリリースする場合には、来季の2100万ドルを支払う義務が残るので契約的にも無理だろう。
しかし、マーク・テシェイラは違う。可能性がある。その根拠は、今季で契約が切れる36歳ということ。
今年は年俸が2312万5000ドル(約24億5000万円)で打率.185、本塁打8、打点22、OBP.269、長打率.315、OPS.584とロドリゲス以上にひどい数字。株主たちが黙っておかないコスパだ。
ヤンキースが一番欲しいとされているシカゴ・カブスのカイル・シュワーバーはこのポジションに当てはまる選手という記事もあった。
先のないテシェイラに、噂のチャップマンやミラーといったリリーバー。ブレット・ガードナー外野手の名前まで浮上しているヤンキース。
どちらにしてもこのまま行けばホワイトソックスと共に「売り手」になる可能性が強い。