MLB2017
100年以上続いている伝統の一戦、レッドソックス対ヤンキースの2017年シーズンの第1戦は、全米最古のボールパーク、フェンウェイパークで始まった。
昨年8月13日(日本時間14日)、初打席でセンターにメジャー初本塁打を叩き込んだ“ベイビーボンバーズ”のひとり、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が、そのクラシックなダービーで先制のホームランをライト打席に運んだ。
しかも25歳の誕生日を自ら飾るバースデイアーチだった。
How does @TheJudge44 celebrate his birthday? Like this: https://t.co/NA3cDFoCtG pic.twitter.com/bv6HRwomVb
— New York Yankees (@Yankees) 2017年4月26日
2013年のMLBドラフト1巡目追補(全体32位)でヤンキースに入団したジャッジ。メジャーデビューとなった昨年8月13日のタンパベイ・レイズ戦では「8番ライト」で先発出場し、初打席初ホームランをマークした。
ジャッジの前を打つ7番のタイラー・オースティンもメジャー初打席で初ホームランを放った事から、1試合2本のメジャー初打席初ホームランというMLB史上初の快挙だった。
ヤンキースは7月末のトレードデッドラインで主力を放出し、主砲アレックス・ロドリゲスも8月12日に電撃引退した事から、13日のこの連続初打席初ホームランは、新生ヤンキースの到来を感じさせるセンセーショナルな出来事だった。
しかし、ジャッジは、9月になると故障もあって27試合で打率.179、4本塁打という低調な数字に終わった。
同じく8月に昇格したゲイリー・サンチェス捕手が、最終的に53試合の出場で打率.299、OPS1.032、20本塁打、42打点。捕手では史上初のプレイヤー・オブ・ザ・マンス (月間MVP) とルーキー・オブ・ザ・マンス (月間最優秀新人) の同時受賞を達成。
そのサンチェスの陰に隠れた存在だった。
それが不思議なもので、2017年シーズンが始まるとサンチェスは右上腕二頭筋の負傷で出遅れ、オースティンもキャンプ前の自主トレで自打球を左足に当てて骨折。60日間の故障者リストに入って開幕を迎えた。
結局、若手では、昨季95打席で、84打数42三振という粗削りだったジャッジだけが、この試合前まで打率.279、出塁率.343、OPS.983、本塁打6、打点13と結果を出しているから分からないものだ。
試合は3-0でヤンキースがリードして続いている。ジャッジは、学生時代に練習でフェンウェイのピッチに立ったが、メジャー公式戦では初登場。ボストンの熱烈なレッドソックスファンに強烈な印象を残した一撃だった。