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【MLB契約情報】ヤンキースがアダム・リンドとマイナー契約

 

MLB契約情報

 

 

ヤンキースがアダム・リンドとマイナー契約を結んだ。リンドは契約の決まらないFA選手たちの「フリーエージェントキャンプ」に参加していたが、ヤンキースのスプリングトレーニングにNRI(ノン・ロースター・インバイティ)として参加する。

 

今年の7月に35歳になるリンドは、メジャーキャリア12年で5球団目。昨季はナショナルズで116試合に出場して打率.303、14本塁打、59打点。通算では打率.272、200本塁打、723打点、OPS.795。

 

ナショナルズでは、主に控え選手としてベンチ入り。一塁手で35試合。外野で50試合(レフト25試合)。先発出場は61試合で、ピンチヒッターとして48試合に出場している。

 

 

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ヤンキースはジャコビー・エルズベリー外野手が3月2日の打撃練習中に右脇腹に痛みを訴えた。

 

もともと今季の外野陣は、飽和状態だった。というのもレフトにはブレット・ガードナー、センターにはアーロン・ヒックス、ライトと指名打者をジャンカルロ・スタントン、アーロン・ジャッジの2人のスラッガーがいるからだ。さらに若手のクリントンフレイジャーも使える状態に成長している。

 

これは、スタントンを獲った時点で懸念された問題で、そのため17年オフには、3年6,800万ドルが残るエルズベリーを放出したい方針で模索していたが、トレード拒否権があって実現しなかった。

 

エルズベリーは、ベンチ要員としてセンターだけではなくレフトの練習もさせられていた。

 

その故障のタイミングで、今回のリンドとの契約。MLB.comによるとヤンキースでは一塁手の26歳グレッグ・バードのバックアップ要員という事だが、グレッグ・バードは16年に肩の手術で全休。もともと実績もなく15年46試合、17年48試合。打率も1割台。

 

一塁手には他に、16年に初打席初本塁打をジャッジと連続で放った25歳のタイラー・オースティンがいるが、彼も伸び悩んでいて実績のあるベテランを用意しておきたい気持ちは分かる。

 

ブライアン・キャッシュマンGMは「リンドとの契約は保険ではあるが、我々はリンドの昨年のプレーをすべて見てきた。彼は非常に生産的な打者だ」と期待している。