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【NLCS】ドジャース 天敵ブリュワーズに挑む!鍵を握るのは大谷翔平か!?

 

2025年のナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)は、ロサンゼルス・ドジャースミルウォーキー・ブリュワーズの対戦になった。レギュラーシーズンでは、ドジャースが6戦全敗と苦杯をなめた相手だ。

 

 

NLCS 2025 

 

 

 

今季のブリュワーズ戦では、主軸のムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、テオスカー・ヘルナンデスらが沈黙し、打線は完全に封じ込められた。

 

ベッツは打率.143(21打数3安打)、本塁打0、打点1と低調。特に右腕ジェイコブ・ミジオロウスキーには4打数無安打、2三振で抑え込まれている。一方、ヘルナンデスも打率.091(11打数1安打)、本塁打0。

 

フリーマンも打率.167(18打数3安打)、本塁打0と振るわず、得点圏での凡退が目立ち、クラッチヒッターとしての本領を発揮できていない。

 

 

 

 

しかし、ポストシーズンは別物。ドジャースは地区シリーズでフィリーズを3勝1敗で下し、延長戦を制するなど大舞台での粘り強さを見せた。

 

短期決戦を有利に進める上で重要な投手陣は、不安視されていたブルペンも佐々木朗希の登場で大きく強化された。佐々木の3回パーフェクト救援は圧巻だった。

 

山本由伸もポストシーズンで2試合に先発し、防御率2.53、WHIP1.22、10.2イニングで11奪三振と安定感を見せている。

 

ブレイク・スネル、山本、タイラー・グラスノーに大谷翔平を加えた先発投手陣は、リーグ随一の層の厚さを誇る。

 

スネルが第1戦、山本が第2戦に先発することが13日に発表された。

 

 

シリーズを左右する二刀流・大谷の調子

 

注目は大谷の起用法だ。ポストシーズンでは打率.148と不振が続くが、ブリュワーズ戦では通算16試合で打率.270、7本塁打、12打点と好相性を誇る。

 

今季も7月の対戦で本塁打を記録しており、打率.273(22打数6安打)本塁打3。ここまでの不調を払拭するようなNLCSでの活躍が期待される。投手としてはブリュワーズ戦の登板経験はないが、シリーズ中にマウンドに上がる可能性もある。

 

一方、ブリュワーズは今季97勝65敗とメジャー最高勝率を記録。地区シリーズではカブスを3勝2敗で下し、その勢いのままNLCSへ進出した。

 

ウィリアム・コントレラスは打率.300、2本塁打と絶好調で、投手のジェイコブ・ミジオロウスキーも7回無失点、8奪三振と圧巻の投球を披露している。

 

ブリュワーズは今季、8人が2桁盗塁を記録するなど機動力を武器に得点を重ねてきた。特にコントレラスはドジャース戦で打率.375、2本塁打と好調。NLDSでも本塁打を放っており、勢いは止まらない。

 

ドジャースにとっては、レギュラーシーズンでの苦戦を払拭できるかが鍵。特にベッツ、フリーマンら主力がブリュワーズ投手陣にどう対応するかが勝敗を左右する。それと大谷の得点力だ。

 

逆にブリュワーズは、好調な先発陣とつなぐ打線で、ドジャースの強力投手陣を攻略できるかがポイントだろう。

 

シリーズは最大7戦で行われる予定。第1・2戦はミルウォーキー、第3〜5戦はロサンゼルス、第6・7戦は再びミルウォーキーで開催される。先に4勝したチームがワールドシリーズへ進出する。

 

ホームアドバンテージを持つブリュワーズが有利と見られるが、経験豊富なドジャースの投打が噛み合えば一気に流れを変える可能性もある。

 

NLCSワールドシリーズへの最後の関門。大谷の打撃面での覚醒、山本、佐々木の快投、そしてベテラン勢の奮起があれば、ドジャースにも十分勝機はある。注目のシリーズ初戦は14日午前9時8分(日本時間)に開幕する。