マーリンズのイチロー外野手は21日、ロードでのフィラデルフィア・フィリーズ戦に「1番ライト」で4試合ぶりに先発出場。
3回にショート内野安打、8回に一、二塁間を痛烈に破るライト前打とマルチ安打を記録した。
これでメジャー通算2996安打とし、節目の3000本へ残り4本と迫った。
初回の第1打席は、カウント2-2から先発右腕アイクホフのカーブに空振り三振。
0対0の3回2死走者なしでの第2打席では、2-1からの4球目の外角のチェンジアップをとらえてセンター返し。ショートのガルビスが良く追いついたが、快足を生かして一塁へ走り込み内野安打をマークした。
チームが4対0とリードを奪った4回2死二塁での第3打席では、3-1からスライダーをとらえたが、レフト後方への飛球に伸びがなく、6回1死二塁の第4打席ではセカンドゴロと凡退した。
7対2とリードを広げた8回1死一塁では1-1からの3球目を引っ張り、一、二塁間を痛烈に破るライト前安打をマークした。
イチローは5打数2安打。今季17回目のマルチ安打だった。試合は先発全員安打のマーリンズが9対3で勝った。
FOUR MORE!#Ichiro3000https://t.co/BkNPWjRSGv
— Miami Marlins (@Marlins) 2016年7月22日
野球サイトで紹介されたイチローの言葉を紹介したい。
「打席に立ったとき、誰も助けてはくれませんから。自分の力でやり抜くしかないんですよ」
打席での心得を問われたイチローは、通訳を介して、こう答えたそうだ。初の日本人野手として前人未踏の地を切り拓いてきたパイオニアは、数えきれないほどの打席で孤独な戦いを重ねてきた。
その戦いの節目がMLB3000安打というマイルストーンだろう。21世紀の初頭に海を渡ったサムライ野球人が「米野球殿堂」の目安とされる大記録に迫ろうとしている。