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任天堂、マリナーズ株の売却を決定、24年に渡る球団筆頭オーナーの立場から外れる

任天堂マリナーズ株の売却を決定

 

 

マリナーズは27日、過半数の株式を保有し筆頭オーナーとなっている任天堂が、10%の保有分だけ残して、地元企業グループ(17の共同オーナー)に株を売却することで先月、合意した。。

 

 

任天堂は、1992年に買収したメジャーリーグ球団シアトル・マリナーズの持ち株の一部を売却し、球団筆頭オーナーから外れることを明らかにした。売却交渉はこれから開始し、金額が確定し次第、業績予想を修正し、今期の業績通期予想に盛り込むとしている。

 

今回の発表は、子会社Nintendo of Americaが保有するメジャーリーグ球団シアトル・マリナーズの運営会社First Avenue Entertainment LLLPの持分の一部を売却する交渉を開始したというもの。

 

これを受けてシアトル・マリナーズでは球団CEOの交代を発表。First Avenue Entertainment LLLP取締役で、現シアトルマリナーズCEOのハワード・リンカーン氏は退任し、新たにジョン・スタントン氏がCEOに就任する見込み。

 

株式の譲渡は、8月のMLBオーナー会議での承認を経て正式決定する。

 

そもそもの経緯は、米国子会社が本社を置くワシントン州を本拠地とするシアトル・マリナーズが、他の地域に売却される恐れが出たため、1992年当時、代表取締役社長を務めていた山内溥氏が個人で資金を出し、筆頭オーナーとなった。

 

その後、2004年以降は、米国子会社のNintendo of Americaが保有していた。

 

今回の売却により、1992年から現在までに渡って維持してきた球団筆頭オーナーの立場から任天堂は外れることになる。

 

退任するリンカーン会長は「球団の株式をいずれ共同オーナーたちに渡すのが亡くなった山内社長の願いだった。マリナーズをシアトルに残すことはとても誇らしい」とコメントしている。

 

シアトルマリナーズは、かつてイチロー選手が所属し、現在、岩隈久志選手や、青木宣親選手が所属している。