MLB移籍情報
前田健太、松田宣浩の動向が気になるが、今季は、FA選手を含めて移籍市場に人材が豊富だった。需給バランスでいうと供給が多く「買い手市場」。
そこに、ぜいたく税との絡みで総年俸を抑えようとする球団側の思惑や若手育成、トレード重視というメジャー全体の傾向などが絡んで、明らかにFA市場は停滞気味になっている。
11月2日、メジャーリーグ選手会は139人のFA選手を公示した。そうした選手たちを含めてこのオフ注目の選手たちの移籍先を代表的なスターター(先発投手)を中心に紹介したい。
ドンブロウスキー新社長が、早々と手を打った。先発の核としてデビット・プライスを獲得。トレードでは、新クローザーとしてクレイグ・キンブレルを獲得。さらに、田澤純一のライバルになりそうな若手26歳のセットアッパー、カーソン・スミスもマリナーズから獲得している。
ザック・グリンキーと若手の注目株でイニングイーターとして期待できるシェルビー・ミラーを獲得。
Dバックスを蹴ったジョニー・クエトと契約。他にジェフ・サマージャ。
ジョーダン・ジマーマンと5年1億1000万ドルで合意。クローザーにフランシスコ・ロドリゲス。リリーバーも実績のある右腕マーク・ローや左腕ジャスティン・ウィルソンが加入し、ブルペン陣の強化もしている。
ジョン・レスターの親友ジョン・ラッキーと契約。外野手の補強としてジェイソン・ヘイワードと大型契約を結んだ。ベン・ゾブリスト内野手やトレードでヤンキースから右腕アダム・ウォーレンも補強した。
先発投手の補強に積極的だったカージナルスは、つい先日、マイク・リークと5年8000万ドルで合意。
青木宣親と契約。左腕ウェイド・マイリーに加え岩隈久志とも再契約。新GMのジェリー・ディポトにとって岩隈の再契約まで出来たのだからラッキーだったといえる。
元広島のコルビー・ルイスと1年契約で再契約。
前田健太、チェン・ウェインやスコット・カズミアー、ヨバニ・ガヤルドが、まだ未契約。野手ではロイヤルズがアレックス・ゴードンとの再契約、オリオールズがクリス・デービスとの再契約が残っている状況だ。