日本人プレイヤーの前田健太、松田宣浩の情報が気になるところだが、現時点では動きは報じられていない。
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そこで今回は、大手のスポーツ専門局ESPNのシニアライター、ジェイソン・スタークのコラム「Winter meetings winners and losers」を参考にしながら個人的に注目した部分を紹介する。
ボストン・レッドソックス
個人的には、上原浩治や田澤純一が所属のいわゆるお気に入りのチームだが、ジェイソン・スタークスは、
「今週のことではなく、この一ヶ月のことだ。ベストの先発投手(デビッド・プライス)、ベストのクローザー(クレイグ・キンブレル)、フェンウェイ・パークに合った選手(クリス・ヤング)、ダイナミックなセットアップマン(カーソン・スミス)を獲得した、このオフでレッドソックス以上に改善されたチームがあるだろうか?答えは『他にはない』だ。」と評価している。
上原、田澤に加え、キンブレルやスミスを補強し投手陣のバックエンドに厚みが増した。ドンブロウスキー新球団社長が、着々とチームを強化している。そう言えば2013年にワールドシリーズを制覇した時も先発陣のスタッツはそれほどでもなく、それを打線の援護と上原らリリーバーたちの踏ん張りで僅差の試合をものにして頂点まで上り詰めた。
心配があるとすれば、デビット・プライスがチームにフィットするかどうか?そのためには彼が勝ち続けて熱狂的なボストンのファンとの確執を取り除くことが大事だろう。
シカゴ・カブス
「2015年の躍進は予定よりも1年早くおきたことだが、今や全面的に仕掛ける時がきた。ベン・ゾブリストは少なくとも契約の前半は守備力、打線のバランス、打席での忍耐力、素晴らしい人間性などをもたらしてくれる。ジョン・ラッキー、アダム・ウォーレン、トレバー・ケーヒル、レックス・ブラザーズは年俸総額を圧迫することなく層を厚くしてくれたため、外野手との大型契約も可能となったし、トレードで補強できるだけの選手層もある。」
ということで、この記事の後に今オフ注目の大物外野手ジェイソン・ヘイワードと契約合意。その内容は、8年1億8400万ドル(約223億円)、年平均で2300万ドル(27.8億円)と報じられている。
この契約は、4年が過ぎた時点で、設定された打席数に到達していた場合には契約をオプトアウト(破棄条項)できるものとなっているという。
これは最近の主流で、メジャーの世界もドッグイヤーで契約内容が変化しているため、今年、グリンキーがオプトアウトして約2億ドルの契約をつかんだように、3~4年もすればサラリーも高騰していることも考えられるためだ。