MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ヤクルトの守護神バーネットがポスティングで再びメジャー挑戦!

 

 

MLB移籍情報

 

 

球団に恩返し!?

「メジャー球団→日本球団→メジャー球団」は初

 

 

ヤクルトが、今季最多セーブ(41セーブ)のタイトルを獲得したトニー・バーネット投手メジャーリーグ復帰のためのポスティングシステム(入札制度)の手続きをとる準備を進めていることが1日、分かった。スポーツ報知など複数の報道機関が伝えている。

 

メジャー球団から日本に来日した選手が、同制度を利用してメジャーリーグに戻ることになれば史上初めてのケースとなる。

 

バーネットは、150キロ超の直球を武器に、12年以来2度目のセーブ王を取り、14年ぶりリーグ優勝に貢献した。だが今季で契約が切れることに加え、9日で32歳になることから、最後のチャンスとしてメジャー挑戦を視野に入れていた。シーズン中には複数の米球団が視察していた。メジャーか残留かで揺れていた。

 

球団はバーネットを手放すつもりはないが、バーネットの気持ちも考慮。残留を前提に交渉を進める中で、両者がある答えに達した。

 

それが「入札制度の利用」だった。ヤクルトが2000万ドル(約24億円)を上限に譲渡金を設定。その額に応じる意思のある全てのメジャー球団が当該選手と交渉できる。交渉がまとまれば、獲得した球団からヤクルトに譲渡金が入る。

 

バーネットは契約満了を待てばフリーエージェント(FA)となって移籍が可能だが、入札制度で移籍すれば6年間過ごした球団への“感謝”を譲渡金という形で渡せることになる。球団幹部は「ヤクルトに少しでも貢献したいという思いかな。タダで出て行かれるよりありがたい話」と話した。

 

過去に外国人選手が同制度を利用した例は、広島のアルハンドロ・ケサダ外野手などがあるが、ケサダは広島在籍前はドミニカ共和国カープ・アカデミーにいた。今回のように同制度を使って「メジャー球団→日本球団→メジャー球団」と移籍すれば、初めてのケースとなる。

 

球団にとってもメリットがある。入札球団がなかったり、交渉が決裂したりしても、ヤクルトはバーネットと改めて残留交渉が可能。

 

流出となれば戦力的には痛いが、入札金を元手に一度は諦めた元阪神藤川球児投手の獲得へ再挑戦することができる。さらにFA行使を考慮している畠山和洋内野手の年俸上乗せもできる。今回の制度利用がどう決着するのか、注目される。

 

 トニー・バーネット(Tony Barnette)

1983年11月9日、米アラスカ州アンカレジ生まれ。31歳。アリゾナ州立大から、06年のドラフト10巡目でDバックスに入団。メジャー昇格を果たせず、10年にヤクルトに入団。当初は先発だったが、12年に最多セーブ(33セーブ)を獲得してからは主に守護神として活躍している。188センチ、86キロ。右投右打。年俸1億8600万円。

 

 ポスティングシステム

FA(フリーエージェント)ではない選手がメジャー移籍を希望した場合、所属球団が行使できる。所属球団は当該選手の譲渡金を上限2000万ドル(約24億円)で設定。応札する全てのMLB球団が30日間の交渉期間中に選手と交渉できる。契約が合意した場合のみ、移籍先のMLB球団から所属球団に譲渡金が支払われる。

 

 

記事引用

 

http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20151102-OHT1T50000.html