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【MLB契約情報】有原航平の契約内容は2年620万ドル

 

MLB契約情報

 

 

昨年の山口俊の2年635万ドル並み

 

ポスティング制度を利用してレンジャーズ移籍が決まった有原航平の契約内容が2年620万ドルだったことがわかった。

 

日ハムへは124万ドルの譲渡金

 

MLBネットワークのジョン・ヘイマンがSNSで伝えたところによると、契約金は2年総額620万ドル。このうち数年前の改定によりメジャー契約の場合は2500万ドルまでの契約で20%が球団に入るため、124万ドルが譲渡金として北海道日本ハムに支払われる。

 

 

菊池雄星マリナーズとの契約(4年6600万ドル)と比べると、抑えられた金額だが、昨年、ブルージェイズと契約した山口俊が2年635万ドルだったことを考えると、極寒のストーブリーグの中にあっては妥当なラインで落ち着いたということだろうか。

 

今季の推定年俸が1億4500万円だったので、コストカットの厳しいシーズンでも幾分はアップしたことになる。

 

 

最少はハードルが低い方が気楽に投げられる

 

菊池のように高額契約の場合は、プレッシャーが相当なものだ。有原の場合、28歳と若いので、メジャーの基準となる2年間で結果を残せば、3年目は好条件での契約延長、または他球団との大幅アップの契約を勝ち取ることも可能だ。

 

まずは、メジャーの環境に早く適応して前半戦にインパクトのある活躍をしたいところだ。具体的には先発ローテーションを1年間維持することは最低条件だが、162試合の場合は200イニング以上、シーズンが今季のように162試合でない場合でも規定投球回数はクリアしたい。

 

その上で、クオリティスタートを何試合達成できるか。そうすれば数字は付いてくるものだ。

 

 

有原のセールスポイントは?

 

有原は、今季20試合に先発して8勝9敗、防御率3.46を記録。通算6シーズンで60勝50敗、防御率3.74という成績を残している。昨季は15勝を挙げて自身初タイトルとなる最多勝を獲得した。

 

平均球速148キロのスプリットも大きな武器で、最近移籍した投手では平野佳寿が右打者のフロントドアに落ちるスプリットでダイヤモンドバックス1年目に32ホールド、防御率2.44と好結果を残した。

 

「SportsinfoSolutionsblog」のウィル・ホーファー氏のスカウティングレポートでも有原の95マイルのフォーシームとチェンジアップ、カットボール、スライダーなどのコンビネーションを評価している。

 

 

レンジャーズではエース格になれる可能性も

 

新球場が完成した1年目にアメリカン・リーグでワーストとなる22勝38敗に終わったレンジャーズ。先発投手陣の成績は、防御率でMLB30球団中24位と酷い状態だ。デプスを見るとわかるが、先発ローテーションには核になる投手がいない。

 

今オフには期待外れに終わったコーリー・クルーバーの来季オプションを破棄し、エース右腕のランス・リンもトレードでホワイトソックスへ放出。

 

19年に契約したカイル・ギブソン(12試合1勝1敗、防御率5.35)とジョーダン・ライルズ(1勝6敗、防御率7.02)の2人は不安定。ほかには26歳のデーン・ダニング、26歳のカイル・コディ、23歳左腕コルビー・アラードは実績がない。

 

このCクラスの先発ローテーションに有原が加わればローテーの1、2番手を争えるだろう。

 

 

これまでのレンジャーズに在籍した日本人選手

 

伊良部秀輝(2002年)

大塚晶則(2006〜2007年)

福盛和男(2008年)

建山義紀(2011年〜2012年)

上原浩治(2012年)

ダルビッシュ有(2012年〜2017年)

藤川球児(2015年)

有原航平(2021年~)

 

北海道日本ハムからレンジャーズへ移るのは、有原が3人目。建山義紀は、2010年のオフに海外FA権を行使。ダルビッシュは、2011年のオフにポスティング・システムを利用した。

 

ダルビッシュ有が、実績を残しているが、地域の情報も先輩のダルビッシュからも入るかもしれない。

 

トヨタの工場もカリフォルニアからテキサスに移転したし、日本人に対する好感度も良い土地柄だから環境的にも安心できるだろう。

 

 

ポスティングシステム

海外FA権取得前にメジャーリーグに移籍できる制度。以前は最高入札額を提示した球団が独占交渉権を得たが、改定後は譲渡金支払い意思のある全球団と交渉できる。日本球団への譲渡金は、選手が契約で保証される額により変動する。

 

メジャー契約の場合、保証額のうち2500万ドル(約26億円)までの部分の20%、2500万ドルを超えて5000万ドル(約52億円)までの部分の17・5%、5000万ドルを超えた額の15%の合計となる。契約期間内に獲得した出来高払いの額からは15%が追加で支払われる。

 

 

 

 

 

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▽Information source

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202012250001238.html

 

 

 

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