MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

川﨑ムネリンの“男気”にも注目!日本からの10倍のオファーを蹴った男

 

日本からの10倍のオファーを蹴った男、川崎

 

日本では、黒田博樹の約20億円というオファーを蹴って古巣の広島東洋カープに戻った“男気”が話題になっています。

 

逆に日本の球団ソフトバンクから現在の「10倍以上」の契約提示を受けながら、安住の地ではなく茨の道を選んだ“川崎の男気”にも注目してあげてください。

 

先日、「メジャーリーグ 開幕ロースター争いの厳しい春」という稚拙な記事を紹介しましたが、 NumberWebに掲載している在米日本人ライターの記事が興味深いので紹介します。

 

これまで毎年のように新たな日本人選手のメジャー挑戦が続いていましたが、今年はゼロ。移籍先を模索した選手はいましたが、結局、元の球団と再契約しました。

 

野茂英雄が海を渡って20年。もはや“挑戦”ではなく、日本からの“移籍”という感覚になってきたというのは感慨深いものがありました。

 

 

“野球少年” 川崎宗則の瞳の輝き

 

しかし、あえて厳しい環境に身を置くことで更に野球選手として成長したいという燃えるような向上心を持った日本人プレイヤーがいます。

 

川崎宗則は、3年目の今季もマイナー契約でキャンプに臨みます。

 

下の表にもあるように川崎のブルージェイズは、約70人が開幕25人枠(アクティブロースター)を争います。これを見れば40人枠でもないマイナー契約の「招待選手」から25人枠に残るには容易なことではありません。

 

毎週、ロッカーが空いていく厳しい春が待っています。マイナー契約からは、1人が残るかどうかといった狭き門です。昨年も期待されましたが、川崎、松坂(当時メッツのマイナー契約)らが全て振り落とされて開幕マイナースタートでした。

 

 

キャンプに二塁手候補がなんと6人!

 

在米ライター菊地慶剛さんの記事では、今回のキャンプには、招待選手を含めると二塁を守れる選手が川崎を含めて6人も参加しているということです。

 

内訳はメジャー出場の最低条件となる40人枠に入っている選手が3人、招待選手が3人となっています。

 

公式サイトでは正二塁手としてマイセル・イズツリス選手が紹介されています。実績、実力を考えればやはり彼が第一候補であるのは間違いないでしょう。  

 

昨年は、ヒザの負傷でわずか11試合の出場でしたが、開幕から故障までは正二塁手を務めていました。

 

その一方で、フロントは若手選手の台頭にも期待を寄せているようです。

 

ここ2年、何度も二塁手として出場機会を与えられながら、メジャーでなかなか活躍できていない27歳のライアン・ゴーインズ(40人枠)

 

そして、このオフにタイガースからトレードで獲得した24歳になったばかりのデボン・トラヴィスもメジャー未経験ながら招待選手としてメジャーキャンプに招聘されており、このキャンプでもしのぎを削ることになっています。

 

 

 

 

そこに40人枠に入っているティーブ・トールソン、招待選手としてラモン・サンティアゴ川崎が加わります。この3選手は全員30代で、しかも複数ポジションをこなせるユーティリティ的要素が強く、アピールポイントがかなり似通っている。

 

現状を冷静に分析すれば、正二塁手を争うのはイズツリス、ゴーインズ、トラビスの3人で、川崎、トールソン、サンティアゴの30代3人が控え内野手の座を争うという構図が浮かび上がってくるという。

 

とりあえず正二塁手を6人で争い、イズツリス、ゴーインズも複数ポジションができるユーティリティ選手であることを考えれば、川崎が目指す開幕メジャーがとてつもなく“狭き門”だということが理解できますね。

 

昨年も川崎は、マイナーからスタートして4月にメジャーに上がって、スグに降格。6月に再度メジャーに呼ばれて、そこからはメジャーに定着しました。

 

今年も川崎の挑戦は続きます。これが本当のチャレンジャーといえるのではないでしょうか。日本のメディアがほとんど取り上げない、その“男気”にもデイライトを当てていきたいと思います。

 

 

 

 

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記事参考:「MLB東奔西走」

http://number.bunshun.jp/articles/-/822742