MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

イチローはパドレスと契約!?MLBウィンターミーティング始まる。

 

 

MLB移籍情報

 

現在の戦力、チームの環境

 

そして新代理人とチームとのパイプ…  

 

 先日もお伝えしましたが、MLBの各球団関係者、選手の代理人、各メディアの記者などが集まって行われるウィンター・ミーティングが12月8日から11日の4日間にわたってカリフォルニア州のサンディエゴで開催されます。

 

ジョン・レスターの大型契約先やマックス・シャーザー、ジェームズ・シールズ両FA投手の去就など、注目のポイントはあるようですが、やっぱり日本人選手の動向が注目です。

 

たとえば、イチローの場合、新しい代理人ジョン・ボッグスの存在がポイントになりそうですね。

 

2001年のシアトル・マリナーズ入団から14年間、イチロー選手はトニー・アタナシオ代理人業を依頼していましたが、今オフからボッグスと新たなに契約しました。

 

MLB関連の専門サイトを調べているとこんな記事がありました。そこには、あるメジャー球団の上層部のコメントとして「最近のFA選手のトレンドは、まず自分の行きたい球団を決めることだ。すると自分が希望する球団に強いパイプを持つエージェントは絞られる。あとはそのエージェントとタッグを組んで、交渉するだけさ」。

 

 

イチローの新代理人

パドレスと太いパイプを持つ人物。

 

 イチローが新たに契約した代理人ボッグスという人物は、メジャー通のジャーナリスト福島良一さんによれば1983年からエージェント業をはじめ、多くの選手を抱えている腕利きの代理人ということです。

 

その中でも一番有名な選手は、今年54歳の若さで亡くなったトニー・グウィンでしょう。1982年のメジャーデビューからサンディエゴ・パドレスひと筋で20年間プレイし、首位打者8回、通算3141安打を記録した安打製造器です。

 

そのサンディエゴを本拠地とするパドレスは、最下位ランクの貧打線です。打率2割6分以上、100安打以上をマークしたのは、わずか2選手。その結果、チームの打撃成績は、打率.226出塁率.292、長打率.342、535得点、1199安打……、いずれもメジャー30球団で最低の数字でした。

 

特にひどかったのが、1番・2番バッターです。1番バッターに合計8選手を起用して、平均打率.241、平均出塁率.292は30球団中29位。71得点は29位タイ、17盗塁は24位タイと、誰も1番バッターとしての役割を果たしていませんでした。

 

今オフのパドレスの補強ポイントは、間違いなく攻撃力のアップです。その中でも、スピードのある攻撃が必要とされています。

 

 

 

さらに2004年にオープンした本拠地ペトコ・パークは、外野が広くて本塁打が出にくいため、パドレスはスピード重視の野球を目指しました。

 

現在の戦力、チームの環境、そして新代理人とのパイプ…。このことからイチローが、西海岸のパドレス移籍を視野に入れて代理人を変更したと考えることができそうです。

 

メジャーで通算2844安打をマークしているイチローは、通算3000安打にあと156本まで迫っています。パドレスなら出場機会が増えて、その可能性は高まります。