注目は、オリンピック開催都市に
競技種目を提案させるという試み
IOC(国際オリンピック委員会)の臨時総会が、日本時間8日、モナコで開催されている。
今回、競技種目数の見直し案などが審議され、その結果によっては、2020年の東京五輪の野球やソフトボールなどの“復活”が新たに追加される可能性も出てくることから注目を集めている。
28の競技数の上限の撤廃や、五輪開催都市が実施種目を提案できる項目を盛り込んだ中長期改革「五輪アジェンダ2020」が審議されるもようで、承認されれば、2020年東京五輪での野球・ソフトボールの追加が有力視され、来年7月のIOC総会(クアラルンプール)で同競技の復活が決まる。
競技数の上限はなくなるが、一方で競技種目は310種目、1万500人を超えない範囲という規定を設け、五輪規模の大幅な拡大には一定の規制をかけるというもので、「空手」などは14種目ある。
いずれにしても開催都市が、実施競技を追加提案できるようにするという規定に変えられるというのは画期的な試みといえそうだ。
さらに改革案では、開催地以外の都市や国の既存の施設を活用する分散開催を認め、サッカーなどの人気種目が全国で開催できる可能性が広がるということで、その意味でも審議に注目したい。
改革案が承認されれば、野球・ソフトボールは空手やスカッシュと並んで追加候補に挙がり、最終決定することが濃厚な来年7月の総会で正式に選ばれる可能性が高いという。