MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

救援投手の初安打が満塁弾 相手はシャーザー! パドレスが8点差を大逆転

パドレスダルビッシュ有が3回6失点と乱調だったが、その跡を継いだ救援左腕が相手のエース、マックス・シャーザーから起死回生の満塁ホームランを放ち、最後はパドレスが9対8でサヨナラ勝ちという波乱の展開だった。

 

MLB2021

 

ナショナルズ 8

パドレス 9

@サンディエゴ・ペトコパーク

 

 

ダルビッシュが、オールスター前の最後の登板になったホームでのナショナルズ戦だったが、3回64球(ストライク44)、6失点で早々と降板。

 

 

ゲームはそこからが凄かった。4回からマウンドに上がったダニエル〈ダン)・カマレナは2点を失い、この時点で0対8とパドレスは8点のビハインド。

 

 

ところが、ナショナルズの先発シャーザーもフェルナンド・タティスJr.に28号ソロと満塁から押し出し四球で2失点。

 

 

2死満塁で打席には投手のカマレナが入って安全パイかと思われたが、その救援左腕が球界を代表する右腕から殊勲のグランドスラムを放った。

 

 

シャーザーにとっては交通事故のような出来事だったに違いないだろう。シャーザーの投じた低め96.5マイルのフォーシームをメジャー2試合目の新人、しかも救援左腕が弾丸ライナーで右翼席に弾き返した。

 

 

メジャー初安打が、満塁ホームラン大谷翔平でも記録していない値千金の一打だった。結局、シャーザーは3回2/3、被安打5、失点6だった。

 

 

救援投手が満塁弾を放ったのは1985年のドン・ロビンソン(パイレーツ)以来、36年ぶりの快挙らしい。

 

 

ゲームは、この後、6回にパドレスが追いつき、9回裏に5番トレント・グリシャムのライド前ヒットでサヨナラ勝ち。パドレスルーズベルトゲームのような一戦を制した。

 

 

パドレスは現時点で西部地区3位だが、52勝38敗、勝率.578でワイルドカード枠でのポストシーズン進出に望みをつないでいる。

 

 

敗れたナショナルズは42勝44敗の東部地区3位タイ。勝率.488は首位と4.5ゲーム差。ワイルドカードでも8ゲーム差と苦しい展開になってきた。

 

 

このままいくと、ナショナルズはトレード期限前に「売り手」球団になり、主力の放出があるかもしれない。