この夏注目のフアン・ソト外野手のパドレス移籍が決まった。パドレスとナショナルズ間で計8人が動く大型トレードが成立した。
フラッグディール・トレード情報
ソトとベルがパドレスへ
パドレスはナショナルズからフアン・ソトとジョシュ・ベルの2選手を獲得したことを正式発表した。このトレードに関連してトレード拒否権を行使したベテランのエリック・ホズマー内野手をレッドソックスに放出するなど、いろいろあった「ソト関連」の移籍だった。
フアン・ソト外野手
ソトは23歳のドミニカン。すでに、首位打者1回、シルバースラッガー賞2回、オールスター・ゲーム選出2回の実績がある外野手。
ナショナルズからフランチャイズ・プレーヤーとして15年総額4億4000万ドルの契約延長オファーを拒否していたこともあり、この夏のフラッグディール・トレードの注目選手の一人だった。
2024年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)になるので、今後は活躍次第だが、パドレス残留が話題になりそうだ。
ジョシュ・ベル内野手
29歳のベルは今季103試合に出場して打率.301、本塁打14、打点57、OPS.877をマークしている超距離砲。今季終了後にFAになるが、パイレーツ時代から個人的には好きだった選手だけになるべく長くパドレスのユニフォームを着ていて欲しい。
ベルは2019年に37本塁打、137打点をマーク。デビューイヤーの2016年と短縮シーズンの2020年を除いて4シーズンで本塁打を24本以上記録しておりタフで破壊力のある戦力をパドレスは獲得した。
ソトとベルの交換要員6選手
複数のメディアの情報を総合すると、このトレードでは交換要員として
①C.J.エイブラムス 今季メジャーデビュー
②マッケンジー・ゴア 今季メジャーデビュー
③ロバート・ハッセル3世 ランキング1位(全体21位)
④ジェームス・ウッド 3位(全体88位)
⑤ハーリン・スサナ 14位
⑥ルーク・ボイト
上の6選手がナショナルズへ移籍。ランキングとはこの場合、MLBパイプラインのプロスペクトランキング。
C.J.エイブラムスは2019年パドレスがドラフト1巡(全体6位)で指名した元プロスペクトの遊撃手。すでにメジャーデビュー済み。
マッケンジー・ゴアはメジャー先発登板が4月15日の「ジャッキー・ロビンソン・デー」だった23歳の左腕投手。
ホズマーがナショナルズ行きを拒否
ルーク・ボイドは、交換要員としてリストアップしていた<strong>エリック・ホズマー</strong>がナショナルズへの「トレード拒否権」を行使したため、ホズマーの代わりに移籍する選手で、ヤンキース時代の2020年に本塁打王のタイトルを獲得したことがあるスラッガー。
結局、トレード拒否権を使ったホズマーはレッドソックスに放出されたようだ。ロイヤルズからのFAで2018年2月にパドレスと8年総額1億4400万ドルで契約したが、移籍前の2017年がピークで、移籍後は下降線をたどり4年間でOPS.800を超えたのが1年だけ。
ロイヤルズではワールドシリーズで活躍。再建期のパドレスに移籍した時は、若手のメンター的な存在として期待されたが、昨年の前半も成績が低迷し、放出の噂もでていた。
今回のパドレスのトレードを見ていると投打で積極的な補強を敢行し、後半戦とポストシーズンが楽しみになった。
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— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) August 2, 2022