MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

【MLB移籍情報】デッドライン前日の動向 ドジャースはコペック、エドマンらを獲得

 

昨シーズンはトレード・デッドライン前日に8件、当日に27件のトレードが成立したが、今シーズンもデッドライン前日にトレードに関する情報が続々と入ってきた。ここでは大谷翔平、山本由伸所属のドジャースを中心にコンテンダーたちの動きを紹介したい。

 

フラッグディール・トレード情報

 

 

現地7月30日(日本時間31日)のトレード・デッドラインを前にコンテンダーたちの動きが活発化してきた。

 

ここでは前日に成立したトレードのうちで個人的に気になるトレードだけを紹介したい。

 

ドジャースにメリットはあったのか?

ドジャースカージナルスホワイトソックスの3球団によるトレードが成立。ドジャースはトミー・エドマン内野手、救援投手のマイケル・コペック、オリバー・ゴンザレスを獲得した。

 

トミー・エドマンは韓国出身の母を持つ29歳。WBC韓国代表だった二塁手として覚えている方も多いだろう。

 

サービスタイム4.114の29歳で、2021年から3年連続で「10本塁打&25盗塁以上」をマークしたスイッチ・ヒッター。2021年にはゴールドグラブ賞も獲得。カージナルスでは、二塁のほかにも遊撃や三塁と外野の各ポジションを守った経験がある。

 

打撃力というよりは試合後半での守備要員としてギャビン・ラックスに代って二塁を守る役割が与えられそう。

 

ただし、今季は右手首の手術により未だ出場無し。現地時間7月9日から2Aスプリングフィールドで復帰、これまで8試合のリハビリ出場を終えているということだ。

 

マイケル・コペック、オリバー・ゴンザレスはリリーバー。コペックは、28歳の右腕で2シーズン先発として起用されていたが、今季からブルペンへ配置転換。

 

43試合、43.2イニングで奪三振率12.16と与四球率4.95、防御率4.74を記録している。

 

100マイル超の4シームに魅力があり、空振りが取れるのはリリーバーとして大切な要素で、今のドジャースブルペンには足りない部分を持っている。この4シームを武器としてドジャースで覚醒することに期待したい。

 

ゴンザレスは17歳の右投手。パナマ出身。即戦力ではない。

 

 

 

 

コペックとエドマンは、来オフにFAになるので来季も保有できるメリットがあるが、ここまでは物足りない感じがするドジャースの補強だ。残りの時間でインパクトのある補強をするのか注目だ。

 

 

 

アメッド・ロサリオを呼び戻したドジャース

さらに、レイズとのトレードで昨年も夏に獲得したアメッド・ロサリオを呼び戻した。

 

このトレードでドジャースはマイナー右腕のマイケル・フリンをレイズへ放出した。

 

ロサリオは、今季76試合に出場して打率.307、2本塁打、26打点、9盗塁、OPS.748。二塁、三塁、遊撃と外野の各ポジションを守った経験のある便利屋。

 

同じくユーティリティのキケ・ヘルナンデス(打率.204/6HR/OPS.589)やクリス・テイラー(打率.169/3HR/OPS.542)が不振なことを考えると、シーズン終盤からポストシーズンにかけて出場機会は確実に増えるだろう。

 

ドジャースは、この一連のトレードでミゲル・バルガス外野手と2人のマイナーリーガー、ジェラル・ペレスとアレクザンダー・アルバートゥースをホワイトソックスへ放出。2人ともプロスペクトで、ロサリオの対価として差し出したマイケル・フリンもマイナー投手だ。

 

なお、ドジャースは、40人枠を空けるために左腕ライアン・ヤーブローをDFAした。

 

ドジャースは、ムーキー・ベッツ、マックス・マンシー、クリス・テイラー、ミゲル・ロハスらの離脱で内野を中心とした野手層を彼らが戻ってくるまでの短期的に補強するトレードになったようだ。

 

 

3球団によるトレードで移籍する選手たち

 

ドジャース獲得:トミー・エドマン内野手)、マイケル・コペック(右腕)、オリバー・ゴンザレス(右腕)


カージナルス獲得:エリック・フェディ(右腕)、トミー・ファム(外野手)、後日指名選手1名(または金銭)


ホワイトソックス獲得:ミゲル・バルガス内野手)、ジェラル・ペレス(内野手)、アレクサンダー・アルバータス(内野手)、後日指名選手1名(または金銭)