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MLB 各球団のフロントを格付け① AL中部地区編

 スポーツ専門サイト「the Score」のMLBエディター・ブライアン・マクウィリアムが、2017年11月1日以降に各球団が行った補強を査定して各球団のフロントオフィスを格付けしている。興味深かったので個人的な見解も交えて紹介したい。

 

 今回はアメリカンリーグの中部地区。両リーグとも激戦が予想される注目の中部地区だが、短縮シーズンでは激突する予定なので楽しみだ。

 

 

シカゴ・ホワイトソックス

 

▶リック・ハーン球団上級副社長(GM兼任):グレードA-

 

 19年-20年オフに活発な補強が目立ったホワイトソックス。リック・ハーン球団上級副社長(GM兼任)は、ケニー・ウィリアムズに代わってから7シーズンになるが、30球団で4番目にあたる約2億ドルを投資。ツインズ、インディアンスの2強に食い込みたいところだ。

 

 FA市場から強打の捕手ヤスマニー・グランダル(4年間で7300万ドル)と8年連続30本塁打エドウィン・エンカーナシオン(1年1200万ドル)、トレードで左の強打者ノマー・マザラを獲得し、メジャー屈指の強力打線を完成させた。

 

 補強ポイントだった投手陣は14勝を挙げたルーカス・ジオリトを軸に、かつてアストロズのエースだった左腕ダラス・カイケル、通算130勝の左腕ジオ・ゴンザレス(1年500万ドル)を加えた。

 

 今後のチームのコアになりそうな若手23歳のエロイ・ヒメネス外野手とは6年間4300万ドルで契約を延長。レッドソックスからトレードのヨアン・モンカダ内野手が主力に成長。16年12月のトレードだが24歳の右腕マイケル・コペック投手も順調に成長している。

 

 

ミネソタ・ツインズ

 

▶デレク・ファルビー野球部門最高責任者(CBO)兼上級副社長、サド・レバインGMグレードA-

 

 ファルビーとレバインの在職期間の最初の数年間はジェットコースターのような成績だったが、ロッコ・バルデリを新監督として招聘。

 

 そのバルデリ新監督が就任した昨年は、ブライアン・ドージャーに代わる二塁手としてジョナサン・スクープ、5年間で203本塁打の長距離砲ネルソン・クルーズ、18年30本塁打のC.J.クローンを補強して攻撃面を強化。その策が当たり、両リーグトップのチーム307本塁打、両リーグ2位のチーム打率.270を記録して9年ぶりに地区優勝した。バルデリ監督は就任1年目で最優秀監督賞に輝いた。

 

 今オフは、その強力打線にジョシュ・ドナルドソンを追加。投手陣には前田健太を獲得している。この二人に関しては、まだシーズンが始まっていないのでプラスになるかマイナスになるか注目したい。

 

 

 そのほか、インディアンスのクリス・アントネッティ編成部門最高責任者(兼球団副社長)とマイク・チャーノフGMは「B」、タイガースのアル・アビラGMは「D」、ロイヤルズのデイトン・ムーアGMは、グレード「D」に格付けされている。

 

 

🔽記事参考

 

https://www.thescore.com/mlb/news/1973359/grading-mlbs-front-offices-al-central