メジャーリーグ機構は、昨年から新たに創設した「エグゼクティブ・オブ・ザ・イヤー」(MLB’s 2019 Executive of the Year)にタンパベイ・レイズのエリック・ニアンダー野球部門最高責任者(上級副社長待遇)兼ゼネラルマネージャー(GM)を選出した。
ニアンダー氏の経歴は、バージニア工科大学(Virginia Tech) 出身の36歳。大学卒業後の2007年にインターンとしてタンパベイ・デビルレイズ(2008年よりレイズ)のフロントに入り、ここまで、レイズ一筋で主に分析部門や戦略部門を担当してきた。
Tampa Bay’s Erik Neander has won MLB’s 2019 Executive of the Year Award. Brian Cashman of the Yankees finished second, while Oakland’s Billy Beane and Minnesota’s Derek Falvey tied for third.
— Mark Feinsand (@Feinsand) November 12, 2019
今オフにレッドソックスにヘッドハンティングされたチェイム・ブルーム氏と二人三脚でレイズの編成部門を担当。2016年11月からGMに就任している。
タンパベイ・レイズはフロリダ半島の小さな都市でマーケットにも限界がある「スモール・バジェット(低予算)」の球団として有名。そのためペイロール(年俸総額)は30球団中25番目という限られた予算の中で今季96勝66敗(勝率.593)でポストシーズンに進出している。
#Rays general manager Erik Neander has won MLB’s executive of the year award.
— Today in MLB (@TodayintheMLB) November 12, 2019
Brian Cashman finished second with Billy Beane and Derek Falvey tieing for third place. pic.twitter.com/Y6Mmv8wtDp
レイズはこの数年の補強が成功。フリーエージェント市場でチャーリー・モートン投手(16勝6敗、防御率3.05)と350万ドルで獲得したアビサイル・ガルシア(打率.282、20本塁打)。
トレード市場では内外野を守れるヤンディ・ディアスとエミリオ・パガーン投手を獲得し、5月に金銭トレードで獲得したトラビス・ダーノー捕手(FA)は、トミー・ジョン手術明けだったが、このチームで103試合にマスクをかぶり16本塁打、打率.251、出塁率.312、長打率.433、OPS.745と結果を残した。
なお、次点はヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMで、3位にはアスレチックスのビリー・ビーン上級副社長とツインズのデレク・フォルビー編成最高責任者が並んだ。アスレチックスのビリー・ビーンは昨年、この賞を受賞している。