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【MLB移籍情報】マリナーズがレイズからランディ・アロザレーナ外野手を獲得

 

メジャーリーグでは現地30日のトレード・デッドラインを前にコンテンダーたちが足りない戦力を補強するフラッグディール・トレードが行われる。同25日にはマリナーズとレイズのトレードが成立。マリナーズは打線の迫力不足を補うために外野手を補強。ダイヤモンドバックスブルペンを強化している。

 

 

フラッグディール・トレード情報

 

 



マリナーズはマイナー2選手と後日指名選手1名とのトレードでレイズからランディ・アロザレーナ外野手を獲得。アロザレーナは2021年の新人王。

 

アロザレーナがフリーエージェント(FA)になるのは2026年シーズン終了後で、マリナーズは昨季まで3年連続で20本塁打と20盗塁を達成している高速強打の外野手の獲得に成功したようだ。

 

 

 

 

アロザレーナは2020年のリーグチャンピオンシップシリーズ(ALCS)でGAME7の先制本塁打を含む4本塁打を放ち、新人のポストシーズン本塁打記録を更新。新人野手では史上初となるシリーズMVPに選ばれた選手。

 

ドジャースとのワールドシリーズでも3本塁打を放って新人ながら単一年のポストシーズンで最多本塁打記録(10本塁打)を樹立。その電撃的な活躍は今でも記憶に新しい。

 

今季も100試合に出場して打率.211と低いものの15本塁打と16盗塁、OPS.712を記録。マリナーズで彼以上の本塁打を記録しているのはカル・ローリー捕手(20本塁打)しかいない。イチローの弟子としてもてはやされたフリオ・ロドリゲス外野手は11本塁打OPS.687、足首の故障で現地7月22日より10日間の負傷者リストに入っている。

 

このトレードでは、アロザレーナとの交換要員として2名のプロスペクトがレイズへ移籍する。「MLB.com」の球団別プロスペクト・ランキングでマリナーズの球団内12位のエイダン・スミス外野手と昨年のドラフト6巡目(全体187位)指名で同ランキング22位のブロディ・ホプキンス投手だ。

 

スミス外野手はマイナーのシングルAクラスで77試合、打率.284、9本塁打、42打点、28盗塁、OPS.872をマーク。ホプキンス投手もシングルAクラスだが、18試合に先発して83.2イニング、防御率2.90、95奪三振という成績を残している。

 

そのプロスペクト2名にメジャーではPTBNL(Player to be named later)と呼ばれている後日指名選手1名を加えた1対3の複数トレードになるようだ。

 

 

昨年ナ・リーグを制したダイヤモンドバックスも諦めていないようだ。マーリンズとのトレードで左腕A.J.パクを獲得。対価としてデイビソン・デロスサントス、アンドリュー・ピンターという2人のプロスペクトを放出した。

 

パクは直近15試合で防御率0.51、WHIP0.51と好調で、ダイヤモンドバックスブルペンは確実にアップグレードするだろう。10月の短期決戦ではリリーバーの需要が増える。コンテンダーとして8月~9月の勝負どころや短期決戦を勝ち抜くためにはブルペンの強化は必須だ。