MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

【MLB移籍情報】ヤンキース、アスレチックスがブルペン補強

ポストシーンでの救援投手の重要性は説明するまでもないが、シーズン終盤でも彼らのニーズは高まるばかりだ。

 

 

フラッグディール・トレード

 

 

低予算ながら昨年はア・リーグ西部地区を制覇、3年連続ポストシーズンに進出しているアスレチックスが1対2のトレードでカブスから救援左腕のアンドリュー・チェイフィンを獲得した。

 

 

31歳のチェイフィンは今季、43試合に登板して39.1イニングを投げ、17ホールド、防御率2.06、37奪三振を記録。カブスではセットアッパーを務めていた。

 

 

アスレチックスのブルペン陣はMLBで10位(防御率3.78、FIP4.16)と堅実な方だが、ジェイク・ディークマンに加えて左腕のストッパーをもう一人追加。とくに奪三振率でMLB30位の物足りない部分を補うことになる。

 

 

 

このトレードでカブスへはマイナー2選手を得るが、そのうちの1人は2017年のドラフト2巡指名でMLB公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングでも2018年13位、今季は9位の有望株グレッグ・ダイクマン外野手。

 

 

26歳のダイクマンは、すでに3Aクラスで59試合に出場して打率.300、4本塁打、34打点、7盗塁、出塁率.432、長打率.449、OPS.881の結果を残しており、長打力が魅力の選手。マイナーでは外野と一塁を守っている。

 

 

ヤンキースブルペン補強

 

ヤンキースも白旗を上げていないようだ。パイレーツとのトレードで救援右腕のクレイ・ホームズを獲得。

 

 

ヤンキースが差し出すのはディエゴ・カスティー朴孝俊(パク・ヒョジュン)というマイナーの内野手。いずれもMLB公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングで30位圏外の選手。

 

 

ヤンキースは同地区ライバルのレッドソックスに9ゲーム差をつけられ3位の位置に甘んじているが、ワイルドカードでは圏内まで3.5ゲーム差で十分狙える位置と計算しているようだ。

 

 

クレイ・ホームズは、今季がメジャー4年目の28歳。MLB公式サイトによると決め球は最速98マイルの高速シンカーで、ゴロ率は87.7%。

 

 

全球種トータルのゴロ率も72.4%で、これは今季メジャー最高の数字だという。ヤンキースタジアムはじめ打者有利で本塁打の出やすい球場が多いア・リーグ東部地区にフィットするスタイルの投手かもしれない。

 

 

パイレーツという馴染みの薄い球団で、ほとんど無名の投手だが、スタッツだけを見ると対価の割にはお買い得なように見える。