メジャーリーグは日本時間9月1日午前5時にトレード期限を迎えたが、公式サイト「MLB.com」では2020年夏のトレード・デッドライン前に決まった契約を総括している。今回はどの第2弾。
フラッグディール・トレード情報
① ブルージェイズがダイヤモンドバックスから左腕ロビー・レイ
先週、マリナーズからタイワン・ウォーカーを獲得したブルージェイズがトラビス・バーゲン投手と金銭トレードで先発左腕ロビー・レイを追加している。左腕同士のトレードだが、バーゲンは左のワンポイントリリーフ程度の実績しかなく、メジャー7年目で昨年33試合で12勝8敗、17年にも15勝(5敗)を挙げているロビー・レイとは格が違うトレードだ。
レイは、奪三振能力の高い投手で、昨年の奪三振率は12.1。今季も31イニングで奪三振43、奪三振率12.5と高い数値を示している。
② ブルージェイズは、さらにドジャースからロス・ストリップリング投手を獲得。
ストリップリングは30歳の右腕で、今季は7試合に先発して3勝1敗、防御率5.61をマーク。ドジャースには後日指名選手2名が移籍する。
③ マーリンズのジョナサン・ビヤー内野手(兼外野手)がグリフィン・コーナインと後日指名選手1名とのトレードでブルージェイズに移籍した。
④ カブスがメイビンを獲得
カブスはレイズから獲得したホゼ・マルティネスに加えて、さらなる右打者の補強としてタイガースからキャメロン・メイビンを獲得。メイビンは33歳のベテラン外野手で、これが10球団目。今季は14試合に出場して打率.244、1本塁打、2打点、OPS.726をマークしている。タイガースはカブスからマイナー遊撃手のザック・ショートを獲得した。
カブスは、ダイヤモンドバックスから救援左腕アンドリュー・チェイフィン投手を獲得したのに続いて、レッドソックスから同じく救援左腕ジョシュ・オーシッチ投手を獲得。
⑥ メッツがチリーノスとフレイジャーを獲得
レンジャーズからトッド・フレイジャー内野手とロビンソン・チリーノス捕手を獲得した後、メッツはオリオールズから救援右腕ミゲル・カストロを獲得した。現在25歳のカストロは今季がメジャー6年目で、ここまで16試合に登板して1勝0敗、1セーブ、4ホールド、防御率4.02を記録。オリオールズにはマイナー左腕のケビン・スミスと後日指名選手1名が移籍する。
レンジャーズは昨年オフにジョシュ・ドナルドソン争奪戦に敗れて、その代替えとしてフレージャーと契約したが、結局「売り手」になった。
最近のワールドシリーズの覇者はすべて、夏のトレードデッドライン前にで重要な取引をした。それがチームにインパクトを与え頂上を制する原動力にもなった。
たとえば2018年のレッドソックスはネイサン・イオバルディ投手とスティーブ・ピアース一塁手。17年のアストロズはお存じジャスティン・バーランダー投手、16年はカブスのアロルディス・チャップマン投手が守護神として活躍。
15年はロイヤルズのベン・ロブリスト内野手(兼外野手)とジョニー・クエト投手がキーマンとしてチームをけん引した。
今季はトレード移籍した選手たちが9月、10月にどんな活躍をしてくれるのか注目していきたい。
トレード期限最終日のトレード一覧 pic.twitter.com/uJ8fUG0vKl
— MLB-Transactions (@tombaseball19) August 31, 2020
▽Information source
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