MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

大谷翔平 怪物ルーキー、ポール・スキンズ粉砕の15号2ラン “力と力”の対決制す

 

 ドジャース大谷翔平が日本時間6日、全米スポーツメディア注目のマッチアップでパイレーツの大物ルーキー右腕ポール・スキーンズから15号2ランを含む2安打をマークしたが、ドジャースは先発左腕のジェームズ・パクストンが7失点で2連敗している。

 

 

大谷翔平NEWS  

 



 パイレーツ先発の大型新人ポール・スキーンズは昨年のMLBドラフト全体1位指名選手。100マイル超の剛速球を連投する怪物君と昨年のホームラン王でシーズンMVPとのマッチアップは、全米スポーツメディアでも注目された。

 

 大谷翔平は第1打席で100マイルを超える剛速球に空振り三振を奪われたものの3回の第2打席は100.1マイル(約161.1キロ))の4シームをバックスクリーンへ15号2ランホームランを叩き込み第1打席のリベンジを果たした。

 

 

 

 

 大谷ファンにとっては6月の大爆発を期待させる一撃だったが、大谷に真っ向勝負で挑んだスキーンズにも拍手を送りたい。

 

 スキーンズは元二刀流選手。2018年4月8日、高校生のスキーンズはエンゼルスタジアムで初先発した大谷をファンとしてスタンドで観戦していた。

 

 

力と力のメジャーらしいパワー対決

 

 米データサイトによればスキーンズが自慢の100マイル超の4シームを本塁打されたのは大谷が初めてだったということだ。

 

 

 

 100.1マイルの速球をバットスピード80マイルで弾き返した打球は角度32度、打球初速105.6マイルでセンターバックスクリーンに吸い込まれた。

 

 メジャー平均は72マイルで75マイル以上で「速い」と言われている。

 

 大谷は続く第3打席もスキーンズの98マイルの速球をライト前へ痛烈なヒット。昨年のMLBドラフト全体1位指名の怪物ルーキーから3打数2安打と打ち勝った。

 

 大谷のホームランは、これで27球場目。メジャーリーグの全ホーム球場制覇まで残り5球場となった。この日の大谷は、5打数2安打2打点で5試合ぶりのマルチ安打を記録し、今季の打撃成績は打率.322、出塁率.390、OPS.988となっている。

 

 ドジャースはルーキーのアンディ・パヘスが6号ソロを放って4点差に詰め寄ったが、先発パクストンが2回に与えた7失点(自責点6)が大きく響き6対10で敗れた。

 

 米誌『Newsweek』は、「2024年シーズンのMLBで最もエキサイティングな瞬間の一つ」と報道。「オオタニというリーグの顔、そして将来リーグの顔になるかもしれないスキーンズの対決だ。第1打席はスキーンズが勝利したが、オオタニは第2打席で球界最高の選手が誰なのかを思い知らせた」と振り返っている。

 

 また、米国版『Yahoo Sports』は、両雄のマッチアップを「暴力としか言いようがない」と評していた。