今オフFA遊撃手の「BIG4」の一人だったダンズビー・スワンソン遊撃手がカブスと7年総額1億7700万ドル(AAV2529万ドル)で大型契約を結んだ。
MLB移籍情報
このスワンソンの契約で移籍情報専門サイト「MLBトレード・ルーマーズ」によるFA選手トップ20の全員が契約を決めたことになる。
A new shortstop on the North Side.
— MLB (@MLB) December 17, 2022
Dansby Swanson, Cubs reportedly agree to 7-year deal, per https://t.co/Z3s2EpgF39's @Feinsand. pic.twitter.com/57PDoQy7Mi
明年2月には29歳になるスワンソン。2015年のドラフト1巡(全体1位)でダイヤモンドバックスから指名されたことを覚えている人も多いのではないだろうか。
この年は全体1位がスワンソンで2位が現アストロズのアレックス・ブレグマンなど3位までが遊撃手だった。
その後、スワンソンは2015年12月に複数の選手が絡むトレードでブレーブスに移籍。
2016年8月にメジャーデビューし、2017年から6年間、不動の正遊撃手として活躍してきた。
2016年からの7年間で通算打率2.55、通算OPS.738。パンチ力不足だったが、2021年は27本塁打、今季も25本塁打を記録し、ゴールドグラブ賞も初受賞している。
今季は全162試合に出場して打率.277、25本塁打、96打点、18盗塁、OPS.776だったが、攻撃力よりもスワンソンの凄さはその守備力だろう。
スワンソンの際立つ守備力
スタットキャストが算出する最新の守備指標OAA(Outs Above Average)で比較するとよく分かるが、スワンソンのOAAは7年間で通算+38。
特に今季の数値は+21をマークし、これはザンダー・ボガーツの+5より高く、トレイ・ターナー、カルロス・コレアよりも高い。
今オフ注目の遊撃手のOAA(Outs Above Average)
ダンズビー・スワンソンの7年間+38(今季+21)
カルロス・コレアの7年間+21(今季-3)
トレイ・ターナーの7年間+18(今季±0)
ザンダー・ボガーツの7年間-36(今季+5)
スワンソンの獲得で、カブスの攻撃力や守備力はアップしたが、課題はMLB全体で17位だった先発ローテーションと21位だったブルペン陣の強化だろう。
アンソニー・リゾやハビアー・バイエズ、クリス・ブライアントらの主力を次々に放出したカブス。
ジョー・マドン監督の下で2015年97勝、2016年103勝、2017年92勝のイメージが残っているだけにスワンソンを追加しても物足りない気がする。