2017年頃の冷え込んだFA市場に比べると今オフは比較的スムーズに大型契約が決まった気がする。
ジャッジがヤンキースと、カーショーがドジャースと再契約し、デグロムはレンジャーズと、コレアはジャイアンツと大型契約を結んだ。
MLB移籍情報
ここでは、日本時間20日時点でFA市場に残っている個人的に気になる選手をポジション別に見ていきたい。
先発投手
ネイサン・イオバルディ
マイケル・ワカ
ジョニー・クエト
イオバルディはレッドソックスとの4年6800万ドルの契約が終了。クオリファイング・オファーを提示されたが、それを拒否して未だ決まっていない。
レッドソックスの5年間では96試合に投げて26勝18敗、防御率4.05、FIP3.73だったが、30試合以上投げたのが、2021年の1シーズンだけ、その稼働率の悪さがネックになっているのかもしれない。
スターターではほかにベテラン右腕のザック・グリンキーやコリー・クルーバーが残っている。
リリーフ投手
クレイグ・キンブレル
アダム・オッタビーノ
リリーバーの需要は高くオッタビーノもキンブレルもそろそろ決まりそうな気がする。藤浪はこのカテゴリーに入れたが、チームによっては先発投手として登録される可能性もある。
捕手
ゲーリー・サンチェス
サンチェスはヤンキース時代から比べると年々評価を落としているような気がする。
長打力が売りの選手だが2019年にOPSで8割を超えたのが最後。今季もOPS.660に終わった。
ウィル・マイヤーズ
エリック・ホズマー
マイヤーズはレイズ時代の2013年に新人王に輝いて光彩を放っていたが、パドレス移籍後は影を潜めた。今季も本塁打7、OPS.713と物足りない数字だった。
ホズマーはレッドソックスからDFAになったが、まだ3年3900万ドル分の契約を残している。ただし、この金額はパドレスに負担義務があり、ホズマーを新たに獲得するチームはメジャー最低保証年俸を負担(2023年72万ドル)するだけで済む。
ジーン・セグーラ
エバン・ロンゴリア
遊撃手
ホセ・イグレシアス
ジュリクソン・プロファー
(ウィル・マイヤーズ)
プロファーはニューヨークポスト紙が選んだFA選手ランキングで24位だった。2021年に3年総額2100万ドルで再契約したが、今オフにオプトアウトしてFAになった。捕手と投手以外の全ポジションを守れるユーティリティ・プレーヤーで、もうそろそろ決まりそうな気がする。
アダム・エンゲル
アダム・デュバル
トレイ・マンシーニ
ユーティリティー
ブランドン・ドルーリー
(ジュリクソン・プロファー)
ドルーリーは今季、レッズとパドレスで138試合に出場。打率.263、本塁打28、OPS.812でプロファーよりパンチ力があるイメージ。1000万ドルぐらいの値打ちがある選手だと思うが、レッドソックスと2021年に契約したキケ・ヘルナンデスも2年1400万ドルだった。年平均700万ドルぐらいが、このカテゴリーの選手の相場かもしれない。