エンゼルスが20日(日本時間21日)、パドレスからFAとなっていたユーティリティー(UT)選手ブランドン・ドルーリーと2年総額1700万ドルで契約合意したと、複数の米メディアが伝えている。
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今オフ3人目のポジションプレーヤーと契約
今オフのエンゼルスの補強としては、トレードで獲得したハンター・レンフローとジオ・ウルシェラに次いで3人目のポジションプレーヤーだ。
今季、UT部門でシルバースラッガー賞を受賞したドルーリーをロースターに追加することで薄かった選手層に厚みが増した。
Brandon Drury, Angels are reportedly in agreement on a 2-year deal, per https://t.co/Z3s2EpgF39's @Feinsand. pic.twitter.com/JnDZXdDiqW
— MLB (@MLB) December 21, 2022
30歳のドルーリーは、メジャーリーグサービスタイム6.001で今オフにFA権を獲得。これまでダイヤモンドバックスやブルージェイズなど6球団でエンゼルスが7球団目。
このひとつ前の記事で2021年のキケ・ヘルナンデスの2年1400万ドルの契約を紹介して年平均700万ドルぐらいが、UT選手の相場かもしれないと、紹介したが、ドルーリーの今回の契約はUT選手の相場を少し上回る金額だった。
UT選手としてはパドレスからFAのジュリクソン・プロファーあたりがFA市場に残っている。
ドルーリーは今季、三塁手として58試合、DHで26試合、一塁手で24試合、二塁手で23試合、遊撃手4試合、右翼手1試合に出場。
計138試合で打率.263、本塁打28、打点87、盗塁2、OBP.320、SLG.492、OPS.812、OPS+122を記録。
レッズでの20本塁打が大きかったが、本塁打数、打点やOPSではキャリアハイの成績だった。
ドルーリーの起用法にも注目
エンゼルスは正遊撃手や正二塁手が決まっていない状況で、ドルーリーの起用ポジションにも注目だが、これまでは三塁手での出場が一番多かった。
ただし、それは所属した球団の事情にもよるものがあり、エンゼルスでは二塁で起用して調子を見ながら一塁手のジャレッド・ウォルシュとのプラトーンや遊撃でフレッチャーやウルシェラとの併用も考えられる。
起用法に関しては、正式に監督に就任したフィル・ネビン新監督の腕の見せ所だ。
エンゼルスの今後は、整備していないブルペン陣の補強やトレードが課題だろう。
下記がぜいたく税の基準額だが、データサイト「ファングラフス」の算出ではエンゼルスは40人枠の総年俸で2億ドルを超え(2億600万ドル)ているという。
▼ぜいたく税の基準額
ぜいたく税の基準額(年俸総額が超えると、超えた分に対して「税金」がかかり、少ない球団に分配される。2021年は2億1000万ドル)
22年=2億3000万ドル
23年=2億3300万ドル
24年=2億3700万ドル
25年=2億4100万ドル
26年=2億4400万ドル
※2億ドルは約260億円