セイバーメトリクスの専門家たちの投票で決まる「フィールディング・バイブル・アワード」の受賞者が決定した。
Fielding Bible Awards 2023
2006年から創設された守備の優れたプレーヤーを表彰する賞「フィールディング・バイブル賞」の受賞者が発表された。
2023 Fielding Bible Awards🏆
— SIS_Baseball (@sis_baseball) October 26, 2023
Winners List
Player of the Year- Ke’Bryan Hayes
1B- Christian Walker
2B- Andrés Giménez
3B- Ke’Bryan Hayes
SS- Dansby Swanson
LF- Steven Kwan
CF- Kevin Kiermaier
RF- Fernando Tatis Jr.
C- Gabriel Moreno
P- Zack Greinke
Multi Position- Mookie Betts pic.twitter.com/vOolC0oUOY
この賞は、球団監督による投票で選出される「ゴールドグラブ賞」と比べてよりセイバーメトリクスに通じた専門家たちが投票するという点が異なり、各ポジションで一人しか選ばれず、両リーグでそれぞれ選出される「ゴールドグラブ賞」より受賞が難しいとされている。
そのため「ゴールドグラブ賞よりも価値が高い」という評価もある。また、複数のポジションを守る選手に対しては2014年から「マルチ・ポジション」部門も創設された。
今季は16名の選考委員(以前の12名から15名、2001年は17名)が投票。選考方法は各ポジションの1位から10位を選出し、1位10ポイント、2位9ポイント、3位8ポイントという形でポイントが与えられるため、満票の場合は160ポイントになる。
2019年のコディ・ベリンジャーのように同一選手が同一シーズンで複数のポジションに受賞した例もある。
今季は日本人選手の受賞はなかったが、過去にはイチロー(マリナーズ)が右翼のポジションで3度受賞している。
認知度は低い賞だが、個人的にはイチローが受賞していた栄えある賞というイメージが強い。
2023年「フィールディング・バイブル・アワード」受賞者
▼投手
ザック・グリンキー(ロイヤルズ)3度目
▼捕手
ガブリエル・モレノ(ダイヤモンドバックス)初受賞
▼一塁手
クリスチャン・ウォーカー(ダイヤモンドバックス)2度目
▼二塁手
▼三塁手
キブライアン・ヘイズ(パイレーツ)2度目
▼遊撃手
ダンズビー・スワンソン(カブス)初受賞
▼左翼手
▼中堅手
ケビン・キアマイアー(ブルージェイズ)3度目
▼右翼手
フェルナンド・タティスJr.(パドレス)初受賞
▼マルチ・ポジション
マルチ:ムーキー・ベッツ(ドジャース)6度目
クリスチャン・ウォーカーとスティーブン・クワンは2年連続。ベッツは右翼手部門で5度、マルチポジション部門で1度の計6度目の受賞。これはアンドレルトン・シモンズとヤディアー・モリーナと同じ最多記録。
今年から新設された最優秀守備選手にはキブライアン・ヘイズ(パイレーツ)が選ばれている。