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【MLB移籍情報】ドジャースがクリス・テイラーと4年6000万ドルで再契約

 

ロックアウト前の注目選手が行った契約を紹介したい。クオリファイング・オファーを拒否していたユーティリティ・プレーヤーのクリス・テイラーが4年6000万ドル(オプション1年)でドジャースと再契約した。

 

MLB移籍・契約情報

 

31歳のテイラーは、今季ドジャースで148試合に出場して打率.254、20本塁打、73打点、13盗塁、OPS.782を記録。定位置を約束されているプレーヤーではないが存在感のある選手で、夏のオールスター・ゲームにも初選出された。

 

 

貴重なユーティリティをドジャースは評価

 

6カ月で162試合を消化するメジャーの場合、そのタイトな日程からコンディションの維持は難しく毎年一定量の故障者は計算に入れなくてはシーズンを乗り切れない。

 

そんな時に、チームの一員として一番助かるのがテイラーなどの「ユーティリティ・プレーヤー」という存在だ。

 

今季は大谷の活躍で「 Two-Way」というカテゴリーが確立されたが、「Utility Player」というカテゴリーは、それ以前のもっと早い段階で認められたカテゴリーになっていた。

 

ただし、複数ポジションを守れる選手は多い。若手の時は複数ポジションにコンバートされるのが一般的だからだが、テイラーのようにメジャー8年間で平均打率.261、出塁率.337、毎年二桁本塁打OPS.800近い数字を出すことが大事だ。

 

チーム編成には欠かせないテイラーのような選手をアクティブ・ロースターに残しておくのは必須だろう。ドジャースにはキケ・ヘルナンデスというユーティリティがいたが、今年の2月にレッドソックスへ移籍した。その穴をテイラーが埋めた。

 

そうした実績が評価されて年平均1500万ドルという評価になったように感じる。

 

ドジャースでは正遊撃手のコーリー・シーガーがレンジャースに移籍して、トレイ・ターナーがその穴を埋める。テイラーは来季から正二塁手が予想される。

 

テイラーの後釜のような存在として若手のマット・ビーティー、ギャビン・ラックス、ザック・マッキンストリーの3人の内外野を守れる選手が40人枠に登録されている。