新型コロナウイルスと労使交渉のもつれから60試合無観客のシーズンになったメジャーリーグ。そのため各球団が大幅な減収減益で、オフシーズンも遅々として進展しない状況が続いている。
ハニガー外野手が1年301万ドルの契約に合意することで調停を回避
マリナーズとミッチ・ハニガー外野手は、1年301万ドルの契約に合意することで仲裁を回避した。ハニガーの名前を忘れた方も多いかもしれないが、マリナーズのジェリー・ディポート・ゼネラルマネージャーによればハニガーは故障から回復して軽いトレーニングを再開しているとのことだ。
Source: Mariners in agreement with Mitch Haniger on one-year, $3,010,000 deal.
— Robert Murray (@ByRobertMurray) December 5, 2020
ハニガーを襲った参事とは...
ハニガーといえば「悲劇」としか言いようがない。ハニガーは2019年6月6日(日本時間7日)の本拠地でのアストロズ戦で自打球による睾丸破裂という惨事に見舞われた。そこからシーズンを全休に追い込まれた。
そして、20年も復帰へ向けた春のトレーニングを行う中で違和感を覚え、鼠径ヘルニアであることが発覚。2月に患部を手術。自身のインスタグラムで直近3週間で2度の手術だったことを明かしていた。
自打球で全休する以前は、マリナーズで唯一ともいえる将来が期待された選手だった。18年にオールスター選出を果たし、打率.285、26本塁打、93打点をマーク。18年日米野球のMLB選抜にも選出され、19年は故障離脱までの63試合で打率.220、15本塁打、32打点という成績だった。
16年にトレードでダイヤモンドバックスから移籍。メジャーキャリア4年間で通算打率.262、62本塁打、189打点、出塁率.348、長打率.480、OPS.827、WAR10.62。
東京ドームでのイチロー引退試合にもレギュラー選手の一人として来日していた。
イチロー引退後のマリナーズの右翼手として定着したかに思えたが、自打球で睾丸破裂という惨事から一度もビッグリーグの試合に出場していない。
ハニガーは年俸調停2年目だった。