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【MLB移籍情報】マリナーズとジャイアンツ間でトレード成立

 

現地時間1月5日、今永昇太の争奪戦は最終局面を迎え、エンゼルスカブスジャイアンツ、レッドソックスの4チームに絞られたというニュースが流れていた。

 

 

トレード情報

 



今永の新天地も気になるが、今永争奪戦に参戦しているジャイアンツは、マリナーズとトレードを成立させ、今永と同じ先発左腕のロビー・レイをマリナーズから獲得している。

 

このトレードでジャイアンツは、レイの対価として元マリナーズのミッチ・ハニガー外野手とアンソニー・ディスクラファーニ投手を差し出している。

 

32歳のレイはブルージェイズ時代の2021年にサイ・ヤング賞を受賞するなどメジャーを代表する左腕で2021年オフにマリナーズと5年総額1億1500万ドルの契約を結んだ。しかし、昨年5月にトミー・ジョン手術を受けており、復帰は早くても今季の後半戦になる。

 

マリナーズでは2年間で33試合しか投げておらず、マリナーズからすれば誤算だった。ジャイアンツでも本格稼働は2025年からになるだろう。ちなみに今季の年俸は2300万ドル。

 

 

 

 

古巣マリナーズに1年ぶりに復帰するハニガーは強打が売りの外野手。

 

2018年には打率.285、26本塁打、93打点、OPS.859をマークするなどマリナーズの中心打者として活躍したが、2019年6月に自打球で睾丸が破裂するという重傷を負い、この不運もあって翌2020年も全休。

 

2021年は2年ぶりにメジャーに復帰して157試合に出場し、打率.253、39本塁打(リーグ5位タイ)、100打点、OPS.804を記録。シーズン最終戦までもつれ込んだマリナーズポストシーズン進出争いに大きく貢献した。

 

あの調子でいけばマリナーズと中期の再契約も考えられたが、2022年は足首の故障で99日間の負傷者リストに入り、その年のオフにFAに。

 

その後、ジャイアンツと3年総額4350万ドルの契約を結んだ。残っている契約は今季が1750万ドル、2025年が1500万ドル。

 

昨シーズンも61試合の出場にとどまったのが気になるが、通算118本塁打の実績があり健康体なら長打力不足のマリナーズ打線にインパクトを与えることはできるだろう。

 

ハニガーと同じ33歳のディスクラファーニはメジャー通算54勝の実績を誇る右腕。

 

ジャイアンツ移籍1年目の2021年には13勝7敗、防御率3.17の好成績を残したが、2022年は右足首の故障で長期離脱し、昨季も肩やひじが万全ではなく、4勝8敗、防御率4.88と不本意な成績に終わった。

 

若手のスターターが揃っているマリナーズではブルペン要員としての起用が濃厚だ。

 

トレードされた3選手は今季、バウンスバックに期待したい選手たちと言えるだろう。