メッツはレッズからFAとなっていたハリソン・ベイダー外野手と1年1050万ドルの契約を結ぶことで合意した。
MLB契約情報
ニューヨーク州ブロンクスビル出身で、ブロンクスのホーレス・マン高校に通ったハリソン・ベイダーは、2022年と23年の一部をヤンキースで過ごしたが、昨年8月下旬にウェーバー公示されレッズへトレードされていた。
そのベイダーが、再び出身地のニューヨークに戻ることになったようだ。
ベイダーと言えば持ち味はその高い守備力だろう。カージナルス時代の2021年にゴールドグラブ賞を受賞するなど、エリートディフェンダーの一人と言える外野手だ。
その年に記録したゾーンレーティング(ZR).973は、1987年にこのカテゴリーが追跡され始めて以来、メジャーの外野手としては史上最高の数値だった。
MLBのスタットキャストで計測されたデータを見ることができる、Baseball Savantというサイトがあるが、その中のOAA(Outs Above Average)という守備指標では2018年から23年までの5年間で+66を記録。これはケビン・キアマイアー(+58)やマニュエル・マーゴ(+47)を上回る外野手トップの数字だった。
カージナルス、ヤンキース、レッズで7シーズンを過ごし、昨季はヤンキースとレッズで合計98試合に出場し、打率.232、7本塁打、40打点、20盗塁(自己最多)、OPS.622を記録。
通算では打率.243、OPS.706と打撃力は正外野手としてはやや物足りない数字だ。
Welcome to Queens, Harrison Bader! 🗽 pic.twitter.com/0LKVkqgkNv
— SNY Mets (@SNY_Mets) January 4, 2024
2023年のサラリーは470万ドルから1050万ドルに大幅アップを勝ち取ったが、昨年は3度の故障者リストに入っており、その影響もあって複数年契約には至らなかったようだ。
メッツは内野手の有望株ロニー・マウリシオの故障で、左翼を予定していたジェフ・マクニールを内野へコンバート。中堅のブランドン・ニモが左翼に移動して、そこにベイダーが入り、右翼にベテランのスターリング・マルテという布陣が考えられる。
3人とも好守の外野手で千賀滉大にとっては頼もしい外野陣になったのではないだろうか。